ウォーへッド
はじめに
「ネバーセイ・ネバーアゲイン」公開時に、雑誌媒体で公開までの事件の解説記事で初期プロットが紹介された。
物語が「サンダーボール作戦」の原作の範疇を越えているということで、裁判になったという。その紹介時「妖術師」という邦題が添えられていた。
どうやら、原題の「ウォーへッド」と「ウォーロック」を取り違えたものの思われる。
まあ、そういうことが解ったのも、つい最近ですがね・・・
自由の女神での対決は「レモ第一の挑戦」を思い出す。いまじゃ、ちと、安易なありきたりになってしまいましたが・・・
ストーリィ
バミューダ・トライアングルで多くの飛行機が消失した。
サッガッソー海を移動する、スペクタ―の要塞アクアポリスのからの電機障害によるものだった。
アクアポリスでは数々の作業がなされていた。
ニューヨーク沖のマンガン鉱の採掘。
殺人サイボーク鮫の開発。
そして・・・・ロシア原潜に搭載された原爆の強奪。
既に原潜はアクアポリスの攻撃で海底に沈んでいた。あとは引上げ作業を行うだけである。
ナッソーのシャーク・アイランドに拠点を構える大富豪ブロフェルドは、メンバーのファティマとペタチを水中戦訓練校シェラブランド送り込んだ
そのシェラブランドにボンドはいた。
シェラブランドではCIAによるロシア原潜の核弾頭回収作業が行われており、ペタチはそのメンバーと入れ替わり、秘密を知ったボンドの命をファティマが狙う。
核弾頭3基はスペクタ―の手に、用済みペタチは処分され、ボンドの暗殺に失敗したファティマも処刑される。
スペクタ―は、首脳国に、50海里沖すべての制海権を要求し、拒否する場合は、南極の氷原で核弾頭2基を爆破させ、世界の都市の半分を水没させるという。
そして要求がウソでない事を証明するために、主要都市の一つを核で破壊するという。
ボンドはブロフェルドのいるナッソーで、ブロフェルに囲われているファティマとそっくりな女性ドミノと出会う。
ファティマとドミノは姉妹だった。
ドミノがブロフェルドからもらったマンガン鉱石の成分から大腸菌群が発見され、排泄物と関連する重金属が存在する汚泥から、マンガンがあった事を突き止め、見せしめの核爆発はニューヨーク湾ではないかと推測する。
マンハッタンの地下と下水設備の捜査により、スペクタ―が立ち入り禁止区域の自由の女神を占拠し、ブロフェルドたちが指揮をとっていることが判明。そして核弾頭を搭載したサイボーグ鮫がマンハッタン下水道を進みウォール街に向かっていた。
ボンドはウォール街直下での核弾頭爆発阻止に、フェリックス・レイター率いる戦術班が自由の女神に突入する。
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