ザ・ハート・オブ・エリズリー

最近はオリジナルの方に移行している「小説家」、しばらく怖くて日本には行けないフレミング財団副理事長のレイモンド・ベンソンさんに、じつはもう一本ボンド小説があったんだよ。というお話。
2004年四月にコマンドボンド・ネットのジョン・クックさんとのインタビューで明らかになったもの。
タイトルは"The Heart of Erzulie."という短編小説で、書かれたのは「ネバードリーム・オブ・ダインク」と「赤い刺青の男」の間で、舞台はジャマイカ。
この「ザ・ハート・オブ・エルズリー」。かなりフレミングの模倣なんだよとベンソンさんが答えているように。たぶん「死ぬのはやつら」だの影響が強いのかな。
"The story had a voodoo theme to it. Believe me, it shouldn't see the light of day!"
この話はブードゥー教をテーマにしているので、絶対日の目を見せるべきではない。。。って語っております。

エリズリーっていうのはブードゥの愛の女神で、愛・美・踊り・花・宝石・きれいな服を纏い贅沢に生きている。まるで贈り物をするかのように気前よく愛を与えるせいか、三柱の夫がいる。蛇神ダンバラ(Damballa)、海神アグウェ(Agwe)、戦神オゴウン(Ogoun)で、エリズリーがボンドと対する組織のボスだとすると、ここら辺が三人の幹部ってことかな。又、聖母マリアと同一視されることもあるようです。

「ミソサザイ作戦」のバストに似てますね。あっちはエジプトの神様でしたが。

kl