「男なんて!」
毒蛇の微笑
橋本治の「シネマホラセット」より
橋本治はボンド・ファンでねぇ、ほんと、どっかからボンドについて書いたものをまとめた本、出してくれないかなと思ってしまう。
喜劇駅前oo7も含めてね。
「トゥモロー・ネバー・ダイ」が「私を愛したスパイ」の焼き直しなら「OO7/スマイル・オブ・スネーク」(「毒蛇の微笑」の映画化名ね)は「ムーレイカー」の焼き直しだぜ!とすでに暴走。
悪役は、ジャンヌ・モロー。シリーズ初の女の悪役。お話はジャンヌ・モローVSジュディ・デンチ・・・しかもデンチ、誘拐される・・・・すごいぞ! 橋本治の予知能力! マジよマジ。
内容はこんな感じ。
フランス系の大実業家を演じるジャンヌ・モローが、新化粧品の開発中に、
オーストラリアのアポリジニが神と崇める白蟻の巣の中から、ヒトのY染色体だけを攻撃して死滅させてしまう恐ろしいウイルスを発見してしまった。
男との不幸な愛の結果を引きずるジャンヌ・モローは、
「もういっそ男なんか絶滅させて新しい世界を創ればいいんだわ。子供は、クローン技術を使って、女だけ産めばいいのよ。男なんか人類のカスなんだから」と思った
ひそかにジャンヌ・モローは、その全男類抹殺計画のために、かつてのオックスフォードのご学友、Mを計画に加担させようと誘拐。
「M誘拐」という前代未聞の不祥事から、英国情報部の活躍は始まるのだが、しかし、誘拐されたMの代わりにやって来た臨時の上司は、マギー・スミスだった。
しかもボンドの行く手を阻むのは、ジャンヌ・モローが不幸な過去の中で産み落とした私生児の女殺し屋。
長い爪の中に恐ろしい毒をたっぷりと隠し持って、しかも男を殺さないと燃えない体になっているという・・・
で、この殺し屋を演じるのが、エンディングも歌っているシェール・・・・・
どうも橋本説だとMのファースト・ネームはマーガレットらしい・・・
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