「あなたのペニスをしゃぶらせてちょうだい!」
OO7を追え孔雀警視
志茂田景樹、孔雀警視シリーズ第三弾!
とほほ・・・である。もう、この頃すでに原稿はテープ起こしだったのね。バブル絶頂きりゴージャス金メッキな物語の冒頭は恥ずかしい。豊田商事、エイミーのブラザーたち・・・
捜査のためにソープ嬢になって働くというのがデビューな孔雀警視こと扇野笙子。セックスの魅力はプライドを失って燃えるところにあるの。だからプライドは高いほうがいい。だからアタシは警視なの・・・の笙子である。
ボンドを持ち出したワケ言わずものがな・・・でしょう。
しかし! 作品では笙子の淫乱ぶりはなりを潜め、借りてきたネコ状態なのである。
ホテルの宴会場で浴衣着て、テンプラ食べてるボンド初登場シーンには、目の前が暗くもなったが、作者は以外にもボンドのイメージを大事にしている。
本当にボンドをリスペクトしていて、純粋に自分のヒロインと競演させたいと思っていたのではと思えてもくる。
私設カジノで敵のボスとカードで勝負もあり、お約束を破る勝ち方ではあるものの、ボンドのイメージは損なわれていない。
確かに内容はメチャメチャだけどね。
内容はこんな感じ。
サギまがいの悪徳商法でのし上がった日ノ本商事の御木という男がいる。暴力団も抱えている御仁で、ボンコンの暗黒街のボスにジャパン・マネーを融資しているスポンサーでもある。
しかし日ノ本商事は生活課の内定も済み、いつ捜査二課が乗り込んでもおかしくない状況で、御木は現金を持ち出して、日本脱出。香港で一旗あげようとしている。
しかし、香港で御木は、ボスと組む気はなかった。ボスは自分が融資した金を焦げ付かせ、組織の存続も風前のともし火だったからだ。逆恨みしたボスは、美女の殺し屋シャ・アンコウを日本に送り込む。
御木は、ボスと袂を分かち独自に麻薬組織を作った、ナンバー2大火と組むことにしていたのだ。
ボンドは大火の麻薬組織を壊滅させるために、御木のボティー・ガードとなり、組織に接近しようと日本にやってきた。
一方、日本では、すでに美人の殺し屋によって日ノ本商事の副社長が殺され、逮捕まで御木を殺されてはならないという任務で、笙子が乗り込んでくる。美人の殺し屋に間違われて、襲われたカリも、ノシつけて返えさなきゃならんと・・・
・・・あれ? なんか、すっげーマトモな話に見えてくる・・・・
Index
「それゆけ孔雀警視」
「ツッパレ孔雀警視」
「OO7を追え孔雀警視」
「怒れ!孔雀警視」
「結婚宣言!孔雀警視」
「孔雀警視と銀座の恋の物語」
「エリート医を裁け!孔雀警視」
「なんてったって孔雀警視」
「誘拐犯をあばけ!孔雀警視」
「スーパーマドンナの孔雀軽視」
「にせ孔雀警視対孔雀軽視」
「孔雀警視とあぶない豪華客船」
「孔雀警視とヨコハマ猫屋敷」
「孔雀警視の戦争と平和」
「孔雀警視のモナコご乱行調書」
「毒薬精神科医を追え!孔雀警視」
「孔雀警視と秋祭り殺人事件」
「誰よりも孔雀警視」
「サーキットの孔雀警視」
「蘇れ孔雀警視」
「怪盗とジゴロと孔雀警視」
|