「70歳のジェイムズ・ボンドなんて想像できない」
ドクター・ノオがお待ちかね
べつにこれはドクター・ノオじゃなくたっていいんです。ゴールドフィンガーだって、なんだって。
この作者アラン・コーエンはきっと銭に目がくらんだのでしょう。児童向けのお話だけじゃ食っていけなかったんでしょうねえ。
「センセ、いまoo7がブームですから、名前さえかんでりゃウハウハでっせ」
これで転んだんでしょう。きっと。
で、原作なんて読むわけなく。ビデオのタイトル眺めたら、人の名前らしきものがある。これをかませりゃ全然問題なしねぇって具合だ。
ハナシはこんなだ。
もうろくジジイのボンドはMは呼ばれた。
ロシアの人工衛星が落ちた。落下地点にいけと。
年寄りの蛇行運転でトラックの運ちゃんにカマほられるんである。
「あんたみたいなボケ老人は出歩いちゃいけないんだよ」
・・・と、ボンドは摘み上げられ、世間の邪魔をしないように、ここで座ってろとパブに放り込まれる。
これで、おしまいである。
ミステリーマガジンも、これを訳した井上一夫御大も、
地に、堕ちたな。
|