ミス・ジェーン・マニペニーの日記

海の向こうでマニペニーさんの日記が売られちゃってるらしいんだ。
http://www.amazon.co.uk/exec/obidos/ASIN/0719567408
・・・で、海外のボンド大好きなお友達は、この本がイァン・フレミング・パブリケーションの許可を取ってるのとってないのかドキドキで、突撃をかけた勇者がいたんだけど、パブリケーションの答えは「ウチも今、初めて知った。今から調査する」ってことらしいんだ。

とりあえず。怒ってないみたいだ。でも「今から調査する」って返答も白々しいよね。どうせ出来レースじゃないのかな、かな。・・・ということは、ジョン・ピアーソンの「ジェイムズ・ボンド伝」みたいなもんだね。という結論でいいや。ってことになっちゃったんだ。つまりパブリケーションとフレミングさんの相続人がこっそり行ってるプロジェクトのひとつなんだろうってね。

と、おもったら、どうもジョン・マレー・パブリッシャーズ社が2005年10月に「マニペニーの日記」を発売するよって広告してたらしいんだ。2005.2月に。ジョン・マレー・パブリッシャーズ社は「スコーピアスの謎」以降のジョン・ガードナーさんの小説版oo7シリーズを出版してる会社なんだね。

なにが 「 調 査 す る 」 だ、よ、!!!

さてこの本、実在するマニペニーさんの日記を、ケイト・ウェストブルックさんが三冊の本に編集したというアングルなんだ。 Mの忠実な秘書の視点、マニペニーさんから見て伝えたスパイ界の機密が書かれちゃってるわけ。
その割にはタイトルがThe Moneypenny Diaries:"My heart breaks for James.(マニペニーの日記・・ジェイムズに首ったけ)."なんだけどね。

ここでのマニペニーさんは、少女時代をケニアの植民地ですごし、1990年に亡くなったことになってて、キューバ危機のとき、ケネディがキューバに核ミサイルを撃ち込むぞって、マジにやらかす寸前だった事件での、まあ回避作戦とかでの英国サイドのキーパーソンを勤めたらしい。
あと、個人的に情報部の機密を調べて、自分の父親の不審な死の調査もしちゃってたらすぃ。
Mの秘書として知りえた国家機密があまりにも重すぎで、いわゆる「知りすぎた女」は、そのため恋愛もままならず、そのストレスのはけ口を、規則違反ある「日記を書くこと」で紛らわしていたんだって。つまり、かんたんに行っちゃうと「王様の耳はロバの耳っっっ」ってヤツね。

マニペニーの日記
以前トピックでアレした'The Moneypenny Diaries'の続報だよ。
出版元のジョン・マレー社とイァン・フレミング・パブリケーションが協議を持った結果、公認され正式に出版が決定したとのこと。
ジョン・ピアーソンさんの「ジェイムズ・ボンド伝」のマニペニー版だけど、マニペニーの死後、彼女の日記を託された編者ケイト・ウェストブルックさんは存在しないというのが、ミソ。かにたま!

「マニペニーの日記」続報
サマンサ・ワインバークさん(この作品でのペンネームはケイト・ウェスト・ブルック)によると。

英国植民地ケニアでのマニペニーの少女時代は、ジャーナ・リスト時代のケニアでの取材が生きている。
1作目「ガーディアン・エンジェル」はボンドにとっての「暗黒時代」である「女王陛下のoo7」から「oo7は二度死ぬ」までのエピソード
がある。
ボンドとマニペニーがキューバ危機において重要な役割を果たす。
ジェーン・マニペニーのファーストネーム"ジェーン"は、自分がマニペニーの母親だったとしたら娘にどんな名前をつけたいかで決定した。

ファースト・ネームの候補はローズマリー、アイリーン、ギルダで、ローズマリーはマニペニーのペットの名前になった。

     あれですね。「サンダーボール」にでてきたプードルの名前ですね。

マニペニーの日記が1962年から書き始めているのは、ボンドを実際の史実に組み込めることと「oo7は二度死ぬ」の記述に矛盾を持たせないため。

    その結果、ブロフェルド散策のコロナ作戦に矛盾が生じてる気がするんだけれど。
    あれかな、サンダーボール作戦終了後勃発したキューバ危機と、ブロフェルドの
    逃走経路がリンクしたとかなるのかなあ。

ジョン・ピアーソンの「ジェイムズ・ボンド伝」ような構成でなく、フレミングの小説のスピン・オフになる。

メイは幼年時代のボンドを知っていて、ボンドの伯父(叔母)の晩年を看取っている。「シルバーフィン」とかの作品にも言及できたら、いいな。

    たぶん叔母だとおもうんだけど、原作でも記述があるというんだけど
ちょっとわからない
    伯父というと、ふって沸いたように遺産残して死んだオーストラリアの。。。

ブースロイドさんの「個人授業」アリ。ただし射撃の。

oo6の名前はジャック・ギディング少佐。ボンドとのライバル関係は必読もの。
   
   う工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
   トレヴェリアンが!!!!  トレヴェリアンが!!!!!
   ボンドとどっちが先にグッドナイトをオトすかでトトカルチョの対象にされてた、
   海兵隊上がりの方ですね。こいつが死んだあと、トレヴェリアンがoo6になった。
   そ う い う こ と に し て お こ う。

原作で保安課のソフトマン、ハードマンでおなじみのタウンゼント少佐とロブソンの二人の所属がXセクションとして独立する。「ロシアから愛をこめて」で捕獲されたスメルシュのローザ・クレッブはXセクションのなかで心臓発作死している。

マニペニーは37冊の日記を残してる

ボンド・ガールのフレミングの中で語られてない人たちのこの後アリ。
ソリィテア。。。。。アメリカの奇術師と結婚
タティアナ。。。。政府の対ソ関係の仕事に付くことになる。

「檻」と呼ばれるドーヴァの別荘で、執拗な英国情報部の審問官による尋問を受ける。審問機関に、さい悩まされたあと、ほとんどの政治亡命者がそうであったように、名前を変えてカナダで新しい生活を送ることになる・・・というのがフレミングの記述だったけれど、そのあと隠遁とはいかなかったようですね。タティアナたん。

本当はドミノ、ギャロア、ハニーチャイルとかフルコンプしたかったけれど、やり好きだと編集者に止められたwwww

中篇「シークレット・サーバント」は「黄金の銃を持つ男」以降で、キューバー危機の時同様、マニペニーは再びオフィスを出て鉄のカーテンの向こう、東欧に赴くでしょう。

「シークレット・サーバント2006.11.2にリリース。。。。でありんすが、
「Tatler」11月号に番外編としての掌編小説が掲載されちゃうというもの。むかしTVガイドに掲載されたレイモンド・ベンソンさんの「ライブ・アット・ファイブ」みたいな感じだと思っていただけたらいいみたいですよ。
タイトルはFor Your Eyes Only, James
内緒よ、ジェイムズ・・・とかw

舞台設定は1956年。原作では「カジノロワイヤル」の頃。ロワイヤル・レゾーでのボンドとマニペニーの週末が書かれていて、ややきわどいお話。


、「Tatler」11月号に番外編として掲載された「カジノロワイヤル」前夜ロワイヤル・レゾーでのボンドとマニペニーの週末‘For Your Eyes Only, James’につづいてweb版スペクター誌に掌編小説を掲載。今作品ではマニペニーとボンドの初めての出会いが書かれている。
The Spectator.co.uk

Send up Commander Bond straight away, will you, Miss Moneypenny?’ It was the first time I’d heard M’s voice on the intercom, clipped, commanding, as if he was issuing orders from the bridge. Which I suppose he was: I just wish I’d had a primer in able-seamanship before starting work as his private secretary.
I buzzed down to C Section and was told he’d be on his way. I knew who Bond was from my days as a cipher clerk, of course. He’s long been a favourite topic of Powder Vine speculation, but I’d never paid much attention. So when...


( ゚д゚ )
フレミングのマニペニーは、結構嫌なヤツなんだけどなー。原作のグッドナイトのキャラが映画のマニペニーに使われてそれをガードナーが逆輸入してるんだけどなあ。
個人的にはクレイグ版「カジノロワイヤル」のMの腰ぎんちゃくが女性で次回作でマニペニーと名前が発覚とか、ボンドに発信機を埋めた技官が次回作でQと発覚だったらという願望があったんだけどね。「カジノロワイヤル」は、後方の組織は信頼できねー、現場も敵と裏切り者しかいねーという絶対的四面楚歌というか、単独素行が問題になってる男が単独素行しか選択肢がない状況にいるってのが燃えるんですよ。

マニペニーの日記の完結編。
タイトル決定。「ファイナル・フライング」。日記の編纂本の著者が日記の筆者の姪でさらに自分自身も日記の中に書かれているという、小説書きなら一度はやってみたいシュチエーションのアレですが。「ガーディアンエンジェル」「シークレットサーバント」につづくわけなんですよ。
前作では「黄金の銃を持つ男」の冒頭、Mがこの件を片付けたら辞任したいと漏らしたスキャンダルの発端、「プロフューモ・スキャンダル」で国防大臣をたらしこんだ実在のコールガールと、鉄のカーテンの向こうで接したというサプライズがあったけれど、さて今回は?

ミス・ジェーン・マニペニーの日記の完結編は2008 2007.2.25
・・・引っ張るか。フレミング生誕100年2008年はボンド・ファンにとっては凄いものになりそうな。映画の新作もあるしヤング・ボンド完結編もそうだし、未だ謎のままの100周年記念のオリジンも控えてる。
キューバ危機、JFK暗殺と、史実とジェイムズ・ボンドの史実をリンクさせ、シリーズの人物を実在する人物として捕らえるために仕掛けた仕込みもすんだわけで、いよいよ仕上げといったところ。
著者のサマンサ・ワインズバーグさんが、架空のジャーナリスト、ケイト・ウェストブルック名義で出版しているこの本。まずマニペニーになりきって日記を書き、次にウェストブルックになりきって日記を読んで編集する作業がとても大変だけれども面白かったとのこと。
ケニアの英国植民地で生まれ、父親を謎の死で失い、1990年に亡くなったとされているミス・マニペニー。最終刊はいよいよ父親の死の真相に迫り、実はマニペニーの姪であることが発覚したケイト・ウェストブルック自身が「日記の登場人物」として登場する。なんか他人の日記を見たら自分の事がかかれててドキドキっすね。ってモノかな。

(;´<`).。oO(この日記の私は、私じゃないって改ざんした演出があったら、神だな)

一人称って、語り手が必ずしも本当の事を語ってるわけじゃないよね? ね?
ワインズバーグさん。ブリス嬢に似てる。


kl