ライブ・アット・ファイブ

はじめに
掌編。TVガイドのボンド特集の際にベンソンがが寄稿したもの。
言い切ってしまうと。同人作品以下。これならばまだ、武田一男の掌編「ゼンマイ仕掛けの人形たち」の方が出来がいい。
日本ではミステリーマガジンに掲載された。
的外れな解説が笑える。
訳は小林浩子女史。「ワールド・イズ・ノット・イナフ」もてがけている。映画のあらすじを説明しているだけの小説になってない原書を軽い読み物としてまとめているのが、唯一救われたというべきか。
ベンソンとの相性がいいのかも・・・(汗)

ストーリィ
その日、ボンドは一人の女性と再会するために車を走らせていた。
彼女はまだソヴィエト連邦が存在していたころの任務にかかわっていた女性だった。

ソヴィエトのスケート選手を政治亡命させるという作戦が、失敗したものの、再度そのチャンスがやってきた。
その任務にボンドがつく。スケート・リンクに乗り込み、滑走中の選手に接触。そのまま練習団の中にまぎれているKGBエージェントを振り切って、回収班の待機しているリンク外におくりだすことだった。
KGBにとっての障害は、報道番組の「ライブ・アット・ファイブ」の女性リポーターが取材にきていて、生放送でオン・エアされているため、思い切った行動ができなかった事。
しかもリポーターは、その模様を実況中継までし始めたのだ。
そのため亡命は、まんまと成功することになる。

そして、ラスト。ボンドが再会しようとしているのはリポーターの方でうあり、そのリポーターが、実はボンドの協力者だったことが判明する・・・というオチ。




kl