ま。ボンド曰く、「仕事の中で、決まって女性達と短い情事を楽しみ、それは必然的に任務の終わりに訪れ、それが終わればイギリスに戻り、再び独身生活が始まって、つかの間のお相手を捜す・・・」ってなモンなんですが、判っているものだけの彼女達のその後を・・・・

ヴェスパー・リンド
ボンドを愛してしまったことと、ソ連に二重スパイだったことから、後に伸びるであろうソ連の触手からボンドを守るかのごとく、睡眠薬を使った服薬自殺をとげる。おそらくボンドのいう二、三回しかしていない真剣な恋のひとつかも。毎年ボンドはロワイヤル・レゾーへ、彼女の墓参りに訪れている。

ガーラ・ブラント
ムンーレイカー事件後、同僚のヴィヴィアン警部と結婚。
任務完了後、休暇を使って二人でフランスにでも行こうと考えていたボンド、いとあわれ(笑)
三人の子持ちになり豪邸で暮らす。

ティファニー・ケイス
イギリスにつれて来て、しばらく同棲を続けるも、メイと折り合いがあわず(!!) さらにエキセントリックな性格がしばしばボンドとの喧嘩のタネとなり、ある日ぷいっといなくなる。しかし、そこでアメリカ大使館の男と恋に落ち、米国に帰国、結婚する。

タチアナ・ロマーノヴァ
「檻」と呼ばれるドーヴァの別荘で、執拗な英国情報部の審問官による尋問を受ける。審問機関に、さい悩まされたあと、ほとんどの政治亡命者がそうであったように、名前を変えてカナダで新しい生活を送ることになる・・・が、政府の対ソ関係の仕事に付くことになる。

アニヤ・アマソワ
沈むアトランティスから救出された時ボンドは気を失っていた。ボンドが目を覚ました時、そこは彼の自宅のベットだった。そして本国にもどりイギリスにはいるはずのないアマソワ少佐が見舞いにきていた。何故ここにいるのかの問いに彼女は
「わたしは休暇中ということにしましょう。・・・・あとですっかりはなすけど・・・・」
その言葉のニュアンスは政治亡命を想像させる。

ラヴェンダー・ピーコック
アントン・リュミックが隠匿していた、マールディ候の身分や領地に対する正統な継承権の書類が発見されたことにより、彼女の本名がラヴェダー・ミュリックである事が判明する。爵位、領地を相続し、レディ・ミュリック・オブ・マーカルディーの称号を継承する。荘園学を学び、領地であるマーカルディー村の再建につとめ、成功を収める。
アン・ライリー
オフィス・ラブである。しかしながらボンドと彼女の日程が合わないことが多く、いつしか疎遠になり、よきお友達関係に落ち着いてしまう。
シーダ・レイター
さすがに親友の娘に手を出すのは、良心が咎めるのか、自粛。しかしこの親にしてこの子ありか、レイターの言う「ボンドは勇猛果敢な女たらし」の勇猛果敢は堪能できた。女たらしの部分を堪能しきゃと、腕まくり状態。しかもこの子にしてこの親ありか、先手を打って「娘をどうぞ」とレイターの置き手紙を押し付けられたとあっちゃ、魔がさすことも出来ないじゃないか。結果、ボンドとシーダは、笑いに満ちた健全な休暇をすごすこととなる。

パーセンフォー・プラウド
一週間の休暇をボンドと過ごす。将来の幸せを夢見るがスペクターの暗殺者を手際よく機械的に殺した自分自身に、普通の人生は送れないと悟りボンドと別れる。

フレデリッカ・フォン・グラッセ
事件を通して、ボンドと婚約者となる。だがしかし、ターンにつかまり過酷な拷問に。救出されSISの病院に・・・しかし治療の甲斐なく、死去。

kl