「彼らは無名の人間です・・・しかし勇敢な男達でした」
アイアンレディ
“鉄の女”と呼ばれている英国首相が来日。その首相暗殺のために国際的暗殺組織ヘルス・アサシンズから“アイアンレディ”が送り込まれた。
ヘルス・アサシンズとは、中国返還の前に、香港を独立させなければと考える王財閥の影の組織。
・・・で、首相の警護に来日したのがボンドということ。ロジャームス・ボンドという名前で出ています。けど、いたるところで敵味方自他ともにOO7と呼ばれちゃっているのです。
しかも、パパは一緒でないものの、リトル・ネリーまで登場。敵の操縦する自衛隊のF15をか〜るく撃墜する大活躍です。
最後の最後に油断してしまったのか、敵を追い詰めながも、ローザ・クレップと同じ手にひっかかり、瀕死。主人公の牙が敵を倒して物語りは終わります。
で、この話が、たんなるそれで終わりではなく、なんと悪の親玉と雌雄を決する大決戦の序曲だったことが判明するわけです
当然、一介の暗殺団がなぜこのような兵器を、なぜあんなに自由に日本で動き回れるのか、不思議に思うわけです。当然後ろに日本側のスポンサーがいるのではと。
で、出てきたのが日本の財界を牛耳っている宿敵・九鬼容堂と・・・
板垣重政という総理大臣がいます。百年に一人逸材、真実と正義の人でしょうか。そして彼には超法的私設組織をもっています。“牙”というものを。総理と検事総長と内閣調査室室長の三人の極秘会談によるもので、そこででた暗殺指令を遂行するのが、牙こと木葉優児。
この木葉は木葉流忍術の十四代目党首であり、板垣の息子でもあるわけです。
で、この板垣の宿敵が九鬼であり二人の因縁は関東軍731部隊にあります。
人体実験などを行ってきた細菌部隊こと731部隊の見習技術員として送り込まれたのが板垣、部隊の隊長だったのが九鬼。戦後、二度とこのようなことがあってはならぬと総理の椅子を目指したのが板垣で、もう一ど日本に大東亜共栄圏を復活させると夢見たのが九鬼。
その両雄が軍事クーデターを前に国民投票で雌雄を決するわけなのです。
Index
「マーダーライセンス牙」
「マーダーライセンス牙&ブラックエンジェル」
|