「世界中どこの空港にもOO7のペーパーバックスが並んでる。ジバコ物語より多いくらいだ」
OO7出撃す
ドクトル・マンボウとあろう人が・・・それを書かせたのは、嫉妬か銭か。
悪意あるパロディの始末におえないパターン。
ボンドが、けちょんけちょんにやられる。こんなもんは別に、どうってことはない。ここで始末に終えないのは。原作を徹底的に調べた上で、ことある表記ごとに異論をとなえて、「私の方が知識があって、うんちくも正確なんだよと、自慢をしていくわけだ。ご丁寧に文体、小道具もまねて。
けどさ、この男のうんちくなんて、どっかのハウ・トウ本を丸呑みしたもんで。
例えば、マティーニはいろいろ飲んだけどウォッカでシェイクしたほうがおいしかったからボンドにもそうさせてるだけなのを、この男は本にマティー二はジンでステアと読んだだけで「ボンドクン、君は酒の流儀も知らない」というような記述をことあるごとにする。挙句の果てには上の台詞だ。
まあ、北杜夫の本なんて、今じゃ全て絶版だし、古本屋にもないし、買取の書店で唯一埃をかぶってるぐらいだ。知ってるヤツなんていやしない。
物語はこんなカンジ
怪盗ジバコとなるボケ老人が、出来もしないのに偽ポンド札をばら撒いて通貨価値を混乱させようとするデマをばら撒く。
前任者がボケ老人のアジトに乗り込み返り討ちにあう。以後行方不明
で・・・ボンドが乗り込む。
わざと捕まって、アジトにいる女の1人をたらし込めば、任務はすぐに終わると考え捕まる。
自分の眼力が美女たちに通じないことにボンドは自信を喪失。一番美人じゃない女を肉欲の虜にして操ろうとするが、女の方がさらに絶倫で、完璧に心を折られたボンドは女の奴隷に堕ちる。以上。
インデックス
「怪盗ジバコ」
「怪盗ジバコの復活」
すべて短編、二冊のみ
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