◇「007」の県内ロケ誘致 ◇民間組織が来月末まで熱意、映画会社に訴え
直島(直島町)がクライマックスシーンとして登場する人気スパイ小説「007」シリーズの最新作「赤い刺青の男」(レイモンド・ベンソン作)の映画ロケ誘致のため、署名活動を計画している民間組織「007を香川に呼ぶ秘密情報部」は、県内を中心に各地で署名活動を行う署名エージェントを募集する。007映画の誘致は非常に困難だが、地元の熱意を署名という形で示すことによって、英国の007映画製作会社にアピールしたい考え。
「赤い刺青の男」は、02年5月に英国、03年10月には日本で発売。英国の秘密情報部から特命を受けたジェームズ・ボンドが直島のベネッセハウスで開催されるサミット護衛のため来日。サミットでのテロを計画する暴力団組織と対決するストーリー。
県国際課などによると、007映画は「小説化=映画化」ではなく、同映画を製作する英国・ロンドンの「イオンプロダクション」が大きな裁量権を持っているという。このため、働きかける組織として、県の「007誘致連絡会議」会員で、民間レベルの映画支援団体「映画・えいがの~会」会長の小西百々代さん(72)が、ボンドの上司でおなじみの「部長M」として同情報部を今月、新たに立ち上げた。
同情報部は誘致活動の第一弾として、今年10月までに県内を中心に5万人の署名を集め、イオンプロに署名を郵送する予定。今回は、署名を集める「エージェント」を募集。エージェントには、同情報部から「00」番号が入った「署名ライセンス」が交付される。7月18日には、サンポート高松で街頭署名をする予定。
募集期間は7月末まで。募集に関する問い合わせは、同情報部事務局の香川県総務部国際課(087・832・3026)。【近藤大介】
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