「ダイ・アナザー・デイ」公開までの「噂」


2000.2
NAVI4月号によると、フォード社が200億円払って次期ボンドカーの権利(?)を買い、フォード傘下のアストンマーチンの新型が次作に登場する。

2000.4 
ピアースの息子、交通事故。25日付のニュースによれば、ケガの具合は大事に至らず。ただ骨盤を骨折したらしく、完治するには時間がかかるとのことです。ちなみに名前はショーン、16歳。母親はカサンドラ・ハリスです。

2000.5
4月ロスで行われた裁判でマクローリー敗訴
シャロン・ストーンがブロフェルドの娘役に興味を示している。
ボンドカーはLOTUS ELISE340R
ボンドガールがグレッチェン・モル
次回作のプレ・タイトル・シーケンスはアラスカロケ
タイトルは「Beyond the Ice」
M役のジュディ・デンチが降板
M役にエドワード・ウッドワード

2000.7
シリーズ第20作は"カジノロワイヤル"
ピアース・ブロスナンは次回作でボンドを降りる。
パトリック・スチュアートが悪役を演じる。

2000.8
タイトルは「Beyond The Ice」
ロケ地はアイルランド
ピアースが、英法相がアイルランドのテロリストに狙われるプロットも提案

2000.10
ピアース・ブロスナンが、更に3作の契約をした
イオン・プロダクションのマーケティング担当、アン・ベネット女史が「エンパイア」誌に語ったボンド20の情報。
ロビー・ウィリアムスが主題歌を唄い、カメオ出演もするというのはデマ。
アストンマーティン・ヴァンキッシュが次期ボンドカーになることも現時点では不明。
ジュディ・デンチのMは続投。
2年ごとの製作が今回は1年延長され、ボンド20の公開は2002年の終わり頃、20002年1月からクランクインになる。
配給先は20世紀フォックスに。

2000.11
ブロスナンの希望でボンドガールにミッシェル・ヨーが
ブロスナンが先ごろ交通事故に遭い、入院中の息子さんの看病に専念するためEONプロに次回作をもってボンド役を降りたい旨の辞表を出した。
敵役にケビン・スペイシ−が。

2000.12
キャサリン・ゼタ・ジョーンズがthe first female spy/初のOOナンバーのスパイの役で出演。
アイルランドのベルファーストで、世界最大級のクレーンがある造船所でロケハンをしていた。
ヒューグラントが次期ボンド候補に上がっている
ブロスナンの息子ショ−ン君が、友人を殴り高校を停学になった

「ビヨンド・ザ・アイス」
キャサリン・ゼタ・ジョーンズ
ミッシェル・ヨー
ケビン・スペイシ−
ピアース・ブロスナン最後の作品。

2001.1
今月任期を終えるクリントン大統領が、次作「ビヨンド・ザ・アイス」にVIP役で出演依頼を受けた。

2001.2.
マシュ−・ペリ−6代目ボンドに。

2001.3.
ボンド20の製作開始が遅れる。ブロスナンは米国映画俳優組合のメンバーであり、製作費を出すのはMGM/UAなので、ストライキ開始後彼はいかなる撮影にも参加できない。ボンド20の脚本はとりあえずできあがっていて、イオンは1月撮影開始を予定している。ジョン・マクティアナンに出演依頼。

2001.4.
ホイットニー、ヒューストンが007のボンドガールに。
ボンドアクトレスにグレッチェン・モル。
ブロスナンは、来年1月に始まる出演4作目の撮影終了時点で契約が切れるためラッセル・クロウがボンド役の候補に上がった。
英大衆紙デーリー・レコードは、次回のボンド役に、スコットランド出身の無名俳優ジェラード・バトラー(32)の起用が検討されていると報じた。バーバラ・ブロッコリは、映画007シリーズの初代ボンドを演じたショーン・コネリーがスコットランド出身であることから、スコットランド出身俳優の起用を考えている。夏にバトラーと出演交渉を行うという。 
バトラー以外には、同シリーズでスクリーン・テストの際に、ブロスナンの代役を務めていたコリン・ウェルズとも交渉を行う予定。

2001.5
デイリーエキスプレス紙『エリザベス・ハーレイ、ボンドガールの出演依頼を断わる』

2001.6
映画情報サイト[eiga.com]によれば、「ラッシュアワー2」のブレッド・ラトナー監督が、007シリーズ最新作「Bond20」の監督をオファーされている

2001.7 
6代目ボンドはジェラルド・バトラーとロビー・ウィリアムスのふたりに絞られた
「ハムナプトラ」1、2に出ているイムホテップ役のアーノルド・ボスルーが悪役で出演する。
ロイター(7/29日付)によると、次回作の監督にリー・タマホリの名前が最有力候補として挙がっている。

2001.8
【ロンドン22日共同】によると、ジェームズ・ボンドの次の任務は行方不明の父親捜し−。ショーン・コネリーが、「BOND20」で復帰する。それもジェームズ・ボンドの父親役のアンドリュー・ボンド役。
22日付の英紙ミラー紙によると、主演の5代目ボンド役は俳優ピアース・ブロスナン。初代ボンドのショーン・コネリーが登山中に行方不明になった父親役として登場する。 今回の物語でボンドは、インターネットを利用して米国の防衛システムを破壊しようとする悪役を相手に、アルプス、東京、シドニーを舞台にして華麗なアクションを披露。ニューヨークの「自由の女神」でクライマックスを迎える。
さらに新作では、氷点下の水中でいったんは“死亡”したボンドが、日本の秘薬で蘇生(そせい)するという趣向も用意されているという。この情報を流したファン・サイト(www.bond20.com)は、来年公開予定の作品「Final Assignment」の台本を読んだと主張しジェームズ・ボンドが、父アンドリューを殺害した人物と対決し、自由の女神の王冠で死闘が繰り広げられる内容でショーン・コネリーが回想場面で登場する。

2001.9
デイリーレコードのHPより。ポップスターのサマンサ・マンバがOO7の新作に出たがっているというもの。
ロンドン18日ロイターによると英国の俳優組合EQUITYが組合員にストライキ突入を命じたことから、製作への影響が懸念される作品の中には、来年年明けにクランクインが予定されている007シリーズ新作が含まれている。EQUITYは組合員3万6000人に対し、今年12月以降の映画撮影をボイコットするよう命じたことを明らかにした。 これは英国の映画産業が事実上、活動停止に追い込まれることを意味している。

2001.10
「アイリッシュ・インディペンデント」のHPよりサマンサ・マンバというポップシンガー(18歳)とアイリッシュ・ダンス・スターのジーン・バトラー、そしてロシアのテニスプレイヤー、アンナ・コルニコバの出演の可能性ありとのこと。

2001.10
悪役がビリー・ボブ・ソーントンに。
ボンドガールはケリー・ブロックとアンナ・コルニコバとソフィー・ダ―ルというモデル。

2001.11
OWL-ONLINEのHPよりボンドガールにエステラ・ウォーレンとハル・ベリーが。

2001.11
ボンドガールにサルマ・ハエック。脚本は、『ワールド・イズ・ノット・イナフ』のコンビ、ニール・パーヴィスとロバート・ウェイドが再び手掛けるとの話。

2001.12
韓国の日刊紙、朝鮮日報より。金栄哲(キム・ヨンチョル)、崔岷植(チェ・ミンシック)、宋康昊(ソン・カンホ)、崔民秀(チェ・ミンス)、劉五性(ユ・オソン)、金永哲(キム・ヨンチョル)、金石薫(キム・ソクフン)らにMGM側のキャスティング責任者が間接的にコンタクトを取った。
中国の新聞「中央日報」より「シリーズ20作目は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を題材としたものになり、米映画会社MGMによると、北朝鮮の強硬派特殊要員が平和的な南北統一を目指す北朝鮮の穏健派将軍を退けようとしたことから、ボンドが同将軍を保護するため北朝鮮の特殊要員と命をかけた対決を繰り広げる内容に。

“BOND20”において劇中、女性がバストを出すという噂をハル・ベリーは否定。ベリー演ずる毒婦の名が公表されています。“ジンクスを呼び込む女”
スペイン女性市長(50代)ボンドが入院となるの療養所のナースに。朝鮮民主主義人民共和国→キューバか?スペインのカディス市にてロケを行う事の謝礼として、市長にカメオ出演をオファーしたのが真実では?
リック・ユン(Rick Yune)北朝鮮のザオ将軍として登場。未だ詳しいストーリーは伏せられているが(疑)“顔面を変化させる装置(device enabling facial mutation)”を巡っての筋立てになる?

2002.1
BOND20にはミッシェル・ヨーが再出演。ハル・ベリーは敵役“ジンクス”で出演。
ロザモンド・パイクはガーラ・ブランド(『ムーンレイカー』のヒロイン)役で出演。
「BOND20」で降板すると思われていたピアース・ブロスナンですが、21作も主演したいという意向をプロデューサーに打診した模様。しかし6代目ボンド探しをしていた製作サイドは困惑している。

キューバ、ハワイ、韓国でのロケ予定がテロ攻撃の危険を懸念して延期。英国内で大規模なロケハン、主にスコットランドでなされる他巨大な倉庫タイプの建物を物色中。
その他 壮観なホバークラフトのチェイス・シーンや国内エデン・プロジェクトの巨大温室(The huge greenhouses of the Eden Project, near St Austell)をジャングルに見立てたシーンも予定している。

マイケル・マドセンが悪役ファルコというCIAの裏切り者を演じる予定。

プレタイトル・シークエンスをハワイのマウイ島でジェットスキーを使ったアクションを撮影予定。

韓国大学総学生会連合(韓総連)は、映画007シリーズ第20弾が北朝鮮軍を素材としたことと関連し、24日付で声明を出し、映画製作の中断を主張したことが26日に明るみになった。 韓総連は声明で「”米国式軍事覇権主義”の伝令者の役割を自任してきたハリウッドの「007シリーズ」が今回、北朝鮮を「主敵」に設定したという点で民族的憤怒を感じる」と明らかにした。韓総連は「今回の映画のためにジョージ・W・ブッシュ米国政権の特別補佐官が製作者と直接会い、(映画の)内容と関連した注文をしたという」と疑惑を提起したのち「”007時リーズ20編”製作は、私たち民族の間で力を合わせ、統一を成し遂げようとする7千万民族の自主的意志に対する、米国の”文化的テロ”だ」と主張した。この団体はつづけて「(来年)1月に予定されている韓国現地撮影で、ハリウッド映画製作陣がこの土地に足を踏み入れることができないような闘争を展開すること」と付け加えた。

 米MGM社が製作する「007シリーズ20編」は、北朝鮮軍の強硬派特殊要員が平和的な南北統一を指向する北朝鮮の穏健派将軍を除去しようとし、ジェームズ・ボンドがこれを阻止するという内容であることが伝えられ、外信によればジェームズ・ボンド(ピアース・ブロスナン)と正面対決を繰広げる北朝鮮軍将軍役には、在米同胞の映画俳優リック・ユンが抜擢された。

『Bond20』にボンドカーとして登場するアストンマーティン・ヴァンキッシュの英国「アストンマーティン社」と、同様に「フォード社」傘下の英国の「ジャガー社」が『Bond20』の共同タイアップを行う模様。今回発表された“F-1マシン”ジャガーR3のサイドミラーに“OO7”とガンロゴ入りでスポンサーロゴが張り出され「週刊オートスポーツ」(日本版)によれば、劇中ボンドがこの“F−1マシン”ジャガーR3をドライブするシーンを撮影予定とか。

英国人俳優のトビー・スティーブンス(Toby Stephens)がメインの敵役として活躍。“顔面変形装置”をリック・ユン演ずる北朝鮮軍将軍が使用した後の姿になるということ。

ドイツのメディアが報じた所では新作には“ブロフェルドと思われる人物”が再登場する。

マウイ島にて撮影が行われている“プレタイトル・シークエンス”は、韓国と北朝鮮の間にあるDMZ(非武装地帯)との設定で、水中翼船(記事によってはホバークラフト)やジェットスキー(記事によってはサーフィン)によるアクションの様。
また韓国の俳優チャ・インピョ氏は出演拒否をしましたが、リック・ユン氏は出演する模様。

スウェーデンの新聞(Svenska Dagbladet)によれば、湖の氷上を240km/hの高速でカーチェイス可能なスパイク付きタイヤを特注したとの事。

北フィンランドの湖上で大チェイスの報。のアストンマーチンバンキッシュとジャガーXKRのオープン。ジャガーはリュック・ユンの車。

1/11 製作発表 ヴァンキッシュ、ロザムンド・パイク、ハル・ベリー紹介
1/14クランク・イン


11日の公式記者会見に出たBBCなどる欧米マスコミ多数は、「5作目(Bond21)もやりたい。でもそのあとは分からない」とブロスナンは語ったと報道。

ヴァンキッシュとジャガーXKRが4台ずつ撮影中。

BOND20のマーチャンダイズのコンサル会社になった、Beanstalk社のHPよりボンドガールカーは2003年型サンダーバード。

2002.2
BOND20主題歌はマドンナに的を絞って交渉中との事。彼女にはカメオ出演も考えている。

製作側がよりエスタブリッシュメントなスターを要望とのことで主題歌はソフィ・エリス=べクスターに。

2/20付のTHE SUNよりマウイでのサーフィンシーン撮影。ブロスナンが英国内での撮影中にひざに怪我をしたようです。スポークスマンの話によると、マウイでの撮影には影響無いとの事。TND撮影の時についで2度めの怪我という事までかかれてます。11月公開予定は変わっていない模様。

2002.3
BOND20で以下のようなシーンが。「MI6本部が攻撃される。死んだテロリストたちが床に倒れている中、Mを救うべく本部内を駆け巡るボンド。途中、絶命したチャールズ・ロビンソンに行き当るがなおも追跡する。だが時すでに遅し。ボンドはやむなくMを救うために彼女の肩を撃つ。床に倒れるM。そこですべてがフリーズする・・・」

冒頭はボンドが北朝鮮に数ヶ月間監禁されるシーンで始まる模様

ボンド20の正式な題名がDIE ANOTHER DAYに。2002年11月22日に英米同時公開。

『DIE ANOTHER DAY』の主題歌をマドンナが歌う事に正式に決定
しかし、カメオ出演については否定。

AP通信より、なんと「ボンド20」制作風景の写真が配信。レイキャビクから400キロ離れた湖。アストンマーチンが氷上を爆走しながら銃弾をかわす写真と、氷上でのスタッフたちの写真。今冬のアイスランドは暖冬で撮影がかなり難航しており、英国から雪を空輸せざるを得なくなっているとの由。この遅延のため、TNDでも活躍したスタントマン、ジャン=ピエ−ル・ゴイがバイクチェイスの撮影に参加できなくなった。

2002.4
ブロスナンが腹膜炎。ハル・ベリー怪我。

2002.5
DIE ANOTHER DAYの先行ポスターが発表

気になるのは、海外のファンアートで、共通して、衛星軌道上からのビームだかなんだかで地上を狙撃する写真と、ヘリで車かなんか輸送している写真が使われてるんだけど。。。なんだろう。。。と、いうとこで。

ブロスナンが、シリーズさらに2作の主演に前向き。
DIE ANOTHER DAYの予告編。公開

2002.6
主題歌のタイトル変更。Can't You See My Mind → Die Another Day

2002.7
ロンドンのEvening Standard誌によると、マドンナが映画「007」の次回作に出演する事が決定。役柄はフェンシングのインストラクター。カメオ出演することになったマドンナはまず、自分とボンドとのキスシーンを要求。それがかなえられないことがわかると、今度は自分の役をレズビアンとして描いて欲しいとプロデューサーに掛け合った。さらに、自分の演じるシーンだけ、夫であり「スナッチ」の監督でもあるガイ・リッチーに書き直しさせろと言い出したのだ。あまりのワガママに困り果てたプロデューサーは、とりあえず「レズビアン案」にはゴーサインを出したらしい

マドンナ、ボンド映画のタイトル曲はカメオ出演との取引ではなかった
映画『Swept Away』にも出演しているMadonnaだが、噂に反し映画『Die Another Day』のタイトル曲をレコーディングした際、カメオ出演を要求してはいなかった。
Madonnaの映画への野心は明らかではあるが、LAUNCHはシリーズ40周年を迎えるこのBond映画で、彼女がコルセットを身につけたフェンシング・インストラクターの役を無理に要求した事実はないことを確認した。
『Die Another Day』のプロデューサー、Barbara Broccoliは真相を次のように説明している。「曲を歌ってくれる人を探していたの。彼女の名前が挙がって、興味があると言われたので、私達はすぐに飛びついた。それで彼女が“カメオで出演できたら楽しいでしょうね”って言うので、こちらも“えぇ、カメオの役もありますよ”ということで演じてもらいました。気に入ってもらえたわ。彼女は役を入念にチェックしたみたいで、うまく演じてみせました。すべてがすばらしく仕上がった。ことの詳細はそういうことなんです。彼女が出演してくれてよかったし、曲でもすばらしい仕事をしてくれた。特に彼女のカメオは最高よ。チョイ役だけど、味のあるものになっている。彼女は素敵だと思うし、一緒に仕事をして本当によかった」
エレクトロニカを導入したシングル「Die Another Day」は現在、ビルボード・ホット100チャート10位。『Die Another Day』は全米で公開中。
Sofia Fernandez, Los Angeles (C)LAUNCH.com


2002/11/29 DAD ties JML as M's best sales chart performance of all time
「007〜Die Another Day」の主役Pierce Brosnanがインタビューでマドンナのことについて語りました。
●マドンナとの撮影はどうでした?
「最高だったよ。みんなすごく期待していたし、みんな彼女の仕事を気に入っていたよ。この役でマドンナに映画に出演してもらったことはとても素晴らしいと思ったし、彼女が主題歌を歌ったことも同じように素晴らしいって思ったよ。
●あなたか「Like A Virgin」を歌ったのはホントですか?
「撮影中にボクが「Like A Virgin」を歌ってしまったんだ。マドンナは振り返って「私のことをバカにしてるの?」って言ったんだ。ボクは「そんなことないよ。決してキミをバカにしてるつもりは無いよ」って答えたんだ。彼女はちょっと怒ってたけど問題ないよ。大丈夫さ。」



劇場で「ダイ・アナザー・デイ」のポスター公開。「2003年新春公開」

2002.8
撮影終了
ティザーポスター第二弾、キャラクター・ポスター発表

2002.9
ロジャ−・ム−アの娘のデボラ(38歳)が、ブロスナンが飛行機に乗るシ−ンにおいて、スチュア−デス役で出演する
マドンナ「ダイ・アナザー・デイ」のラフ・バージョンがネット上で出回る。

2002.11
[ロサンゼルス 11日 ロイター] 映画「007」シリーズ史上初の番外編が、ハル・ベリー主演で製作される可能性が浮上。 
バーバラ・ブロッコリとベリーが、週末にかけて行われた複数のインタビューで明らかにした。
ウェブサイトZap2itは「話し合いが行われており、現在検討中」とのブロッコリ氏の発言を掲載。芸能専門ケーブル局E! Entertainmentは「番外編が製作されるのであれば迷わず出演する」とのベリーのコメントを伝えた。

ピアース・ブロスナンが、その後のシリーズについても続投の意志をほのめかした。
いくつかの海外サイトによると、アメリカ版123分、イギリス版133分と2つの異なる時間編集版があるようです。

ショーン・コネリーがカメオ出演しているらしいのだが、そのシーンが本編からカットされる可能性が出てきた。
コネリーは、ピアース・ブロスナン演じるジェームス・ボンドの父親役として同作に出演しているのだが、イアン・フレミングの原作では、ボンドは孤児という設定になっていることが最近になって判明。「ダイ・アナザー・デイ」はオリジナル脚本だが、イアン・フレミングのキャラクターを用いているため、ファンからのクレームは避けられそうにない。話題作りのためにショーン・コネリーを担ぎ出したバーバラ・ブロッコリは、いま難しい決断を迫られているという。

(CNN) 映画「007」シリーズではこれまで、ニセの指紋や毒入りペンといったスパイ用の突飛な「新技術」が次々に発表されてきたが、22日に全米公開された最新作「ダイ・アナザー・デイ」でもまた新たな技術が披露された。「36時間以内に消滅するDVD」だ。
このDVDは、映画公開前に批評用として報道関係者に配られたもの。報道関係者が見たあと、一般に出回ってコピーされたりするのを防ぐため、ニューヨークを本拠とする「フレックスプレイ」社が開発した新技術が採用された。
同社のアラン・ブラウスタインさんは「化学技術」としか言わないが、仕組みはこうだ。
DVDの表面には透明な樹脂が張ってあり、再生装置はそこを透過するレーザー光で信号を読み出す。ところが新しい批評用DVDでは、樹脂に特殊な工夫があり、包装を解くと36時間程度で変色するようになっている。その結果、それ以降は信号の読み出しができなくなるというわけだ。
007の批評用DVDには「包装を開いたあと、36時間以内に作品を鑑賞してください」と書いてある。ブラウスタインさんは「新技術はジェームズ・ボンドにぴったりでしょう」と話している。

エリザベス女王が映画「007」試写会に出席
スパイ・アクション映画「007」シリーズ新作の「ダイ・アナザー・デイ」の試写会が18日夜、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでエリザベス女王を迎えて華やかに開かれた。
1962年の第1作「007は殺しの番号(007/ドクター・ノオ)」から40周年で、20作目の節目。今回は朝鮮半島の非武装地帯、キューバ、アイスランドなどが舞台となる。
試写会には英情報機関員「ジェームズ・ボンド」役の5代目ピアース・ブロスナン、「ボンド・ガール」のハル・ベリーとロザムンド・パイク、主題歌を歌ったマドンナなどのスターが勢ぞろいした。
一部では冷戦時代の遺物とも酷評されるこのシリーズも、英国ではメディアが「女王の出席で英国の国民的遺産になった」などと報じ、若い世代にも人気だ。
英国での封切りは今月20日、日本での公開は来年3月上旬の予定

2002.12 007の愛用ハイテク機器、映画を飛び出し現実に
007ジェームズ・ボンド映画シリーズの新作、『ダイ・アナザー・デイ』を観た後、少なからぬ人が「いやはや」と呟きながら映画館を出てくるだろう。007の世界の派手なハイテク装置、「消える車」を見ての感想だ。
しかし、はなから実現不可能だと笑い飛ばす前に、米トレーサー・ラウンド・アソシエーツ社(メリーランド州)のモーリス・(ジョー)・ランジュバン氏の話に耳を傾けねばならない。
ランジュバン氏は、カリフォルニア工科大学のフィリップ・モイニハン氏と協力して、プラズマ画面と組み合わせたカメラを使って自動車をカムフラージュする技法を考え出した。
この技法は――周辺状況に応じて絶えず変化できることから――『適応カムフラージュ』(adaptive camouflage)と呼ばれるもので、現在米国防総省、および民間企業によって開発が進められている。
「最初は思いつきで始まったが、技術的な実現可能性が計算できるようになったので、実行に移した」と、ランジュバン氏は電話インタビューに答えた。
ボンド映画シリーズは、先端技術を搭載した装置を各種登場させ、ボンド役の俳優たちもそれぞれがハイテク機器を駆使することによって、テクノロジーに対していろいろな意味から大きな敬意を払っている。
「新作の中で最も興味をそそられた装置は、ボンドの車、アストンマーチンを隠してしまうものだ」と、ジョン・コーク氏は言う。コーク氏はブルース・シバリー氏と共同で『ジェームズ・ボンド−ザ・レガシー』を著している。
「私にとって興味深いのは、これがまだ実現はしていないとはいうものの、現実にある技術からヒントを得て作られたものであることだ。ボンド映画は、技術をふんだんに取り入れた初めての映画だった。テクノロジー時代のヒーローだった」とコーク氏。
この方針は、1962年公開のシリーズ第1作、『 O07/ドクター・ノオ』のときから変わっていない。
当時、多くの映画の中で技術は邪悪なものとして扱われていたと、コーク氏は言う。
「あのころは、コンピューターと言えば必ず故障してパンチカードを吐き出しつづけたり、電気掃除機が暴走してしまったりという話が多かった。しかし、ボンド映画は、テクノロジーを大切に扱い、物語の流れの中で機能させた」
ボンドが使った装置がすべて現実世界で実現したわけではない。たとえば、1965年公開の『007/サンダーボール作戦』でショーン・コネリーが使って有名になった、万年筆ほどの小型ながら4分間ほども水中で酸素を供給してくれる水中呼吸器はまだできていない。
これまでのボンド・シリーズに登場した素晴らしい装置のいくつかとともに、この呼吸器も新作映画に再登場している。だが現実には、これまでのところこの水中呼吸器ほどの性能を持つ装置はできていない。唯一かなり近いものにコーラ缶サイズの水中呼吸器があるが、酸素供給は2分ほどに過ぎない。
しかし、全体的には目を見張るほどの実現率になっている。1971年公開の『007/ダイヤモンドは永遠に』でQという登場人物――第1話から第19話までデスモンド・リュウェリンが演じた――がラテックスを使って偽の指紋を作り、ボンドがセキュリティー装置を欺くために使った場面があった。このようにして 偽造した指紋が、現実社会でも実際に機能する(日本語版記事)ことが判明している。
『サンダーボール作戦』でボンドが使った ジェットパックはどうか? こちらも実用化されている(日本語版記事)。開発したのは、何と米国陸軍だ。
カリフォルニア州サンタクルズに住むボンド研究家のアラン・スティーブンソン氏は、5000点を超えるボンド関連グッズを持つ。その中には、『007/黄金銃を持つ男』で使われた銃のレプリカや、ピストルに早変わりする『インスタマチック』カメラなどもある。
スティーブンソン氏は、ボンド映画が神秘的イメージを保つこと自体、難しくなっていると言う。シリーズで使われているクールな機器が、一般にどんどん普及してきたからだ。
「『ネバーセイ・ネバーアゲイン』で、ショーン・コネリーがレーザー光線を出す腕時計をしていたのを見て、観客は『冗談だろう、腕時計からレーザーが出るなんて』という反応だった。でも今、私はレーザー付きの腕時計を持っている」とスティーブンソン氏。「鋼鉄の切断はできないが、なかなか役に立つレーザーポインターだ」
同氏は次のようにも述べている。「これがボンド・シリーズの抱える問題の1つだ。生半可の工夫を凝らしたところで、翌月になったら米シャーパーイメージ社[ユニークな最新グッズの販売で有名]が、39.95ドルで売り出しかねないのが現実なのだ。ものの数ヵ月で実社会に追いつかれたりしない、創造性に富むものを考え出すことができるだろうか」
今、ボンド映画が未来の技術を見せることは、かなり難しくなっている。

2002.12「ハリウッド最前線 評」
アルバート・ブロッコリーのプロデュース作「007は殺しの番号/ドクター・ノー」のヒットから今年で40周年を迎えるボンド・シリーズの新作が、この「ダイ・アナザー・デイ」だ。プロデューサーは亡き父親を継いだ娘バーバラ・ブロッコリー、これが親子で製作したちょうど通算20本目にあたり、それを意識した客へのサービス精神     言い換えれば、斬新なネタはなくこれまでの美味しいところを寄せ集めた感じ     が随所に窺(うかが)える。主演の7代目ボンド、ピーアス・プロズナンは当初の3本契約を更新しての再登場というだけあって、「女王陛下の秘密諜報部員」振りもすっかり板についてきた。その007号がサーフィンで北朝鮮へ潜入する場面で幕を開ける「ダイ・・・」は、彼が捕虜となって本編に入る。映画では初めてのパターンながら、これまた原作だとお馴染みの筋書(プロット)だ。捕虜交換で自由の身となり、再会した上司のM(ジュディー・デンチ)が北朝鮮での洗脳を危惧すると知ったボンドは、自らを陥(おとしい)れた北朝鮮のテロリストを追い詰めるべく、組織(MI6)を離れ香港を皮切りに単独のハンティングへと突き進む。そして、キューバで出会うCIAエージェント、ジンクスを演じるのが、これまでのシリーズ中、数多く登場したボンド・ガールでは初のオスカー女優ハル・ベリーである。キューバからアイスランド、アイスランドから元の北朝鮮と、舞台が転々と変わりながら、レーザー砲を装備した人工衛星、重装備のアストンマーチン、レーザー光線を発射できるオメガ、防弾ガラスを一瞬で砕く指輪など、お馴染みの大道具・小道具の活躍は言うまでもない。フレミングが得意としたダイヤを巡る物語やシリーズの中ではごく平均的な悪役の他、ビキニ姿のジンクスと出会うシーンが「007は殺し・・・」のアーシュラ・アンドレスを彷彿とさせ、同じく彼女がレーザー光線で危機一髪のシーンも「ゴールドフィンガー」を思い出す。同じネタとパターンの連続とはいえ、ここまで徹底するとじゅうぶん楽しめる。過去19本全作にQ役で出演したデスモンド・ルウィリンこそ他界したが、その穴はジョン・クリースが埋めており、むしろ全体として若返った。北朝鮮から戻ったボンドヘ、「あなたのいない間に世間は変わった」とMが言う。この台詞は40周年を迎えたブロッコリー親子のボンド・シリーズへも当てはまるだけに、今後の展開が興味深い。





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