
CASINO ROYALE:カジノ・ロワイヤル
1967年 125分
監督:ジョン・ヒューストン、ケン・ヒューズ、ヴァル・グエスト、ロバート・パリッシュ、ジョセフ・マグラス
脚本:ウォルフ・マンコビッツ、ジョン・ロウ、マイケル・セイヤーズ、ウディ・アレン
出演:ピーター・セラーズ、ウディ・アレン、デビッド・ニーブン、ウルスラ・アンドレス、オーソン・ウェルズ、デボラ・カー、他
はじめに
7人のジェームズ・ボンドが登場し、コメディとして登場したのが本作です。本作は本家イオン・プロの製作ではなく、K・フェルドマンの手によって作られた作品です。当初はシリアス作品として、イオン・プロとの共同製作も考えたフェルドマンでしたが、結局はパロディとして映画化されることになりました。 諜報部員を引退したボンドは、ジェームズ卿として以前とは打って変わった生活を送っていたが、各国の諜報機関のトップが復活してほしいと訪れてくる。それは敵同士でも休戦して結束しなければならない強敵が現れたためである。
また、5人の監督がクレジットされていて、「監督の分業制を採用した」とフェルドマンは語っていますが、実は次々と監督を交代しただけだという。脚本も満足なものがないのに同時に3つのスタジオで撮影するなど、怪作が誕生する背景はこういう無謀とも思える製作体制にありました。
ピーター・セラーズ・パートはかなり原作に近いつくりなので、一押しです。
ストーリィ
英国情報部のMことマクタリー、米国CIAのランサム、仏情報部のルグラン、
ソ連KGBのスメルノフは、ジェームズ・ボンド卿の所へ。
彼は史上最高のスパイだったが、恋人マタ・ハリの死亡で引退。同じ名を語るニセ者をよそに、豪邸で優雅な生活を送っていた。
だが、英軍の誤爆でマクタリーが死亡。復帰を決意し、未亡人の所へ。
未亡人の家は、娘ばかりで大変な歓迎。力比べで勝ち、未亡人はほれてしまう。
翌日、鳥猟へ。ミサイルの攻撃を受けるが迎撃。
未亡人によれば、名声くじくよう首領に命じられたとつげ、彼女は修道院へ入ってしまう。
続いて、爆弾搭載の車に襲われるが、これも回避。
その間にも、各地でスパイがやられており、甥のジミー・ボンドは約立たず。対女スパイ戦術が必要と、マネペニーの娘に、クーパーと言う男を選出させる。
ボンドは、全員007と呼び、敵をまどわす作戦を取る。
さらに女性実業家ヴェスパー・リンドも仲間に、カードの名人イブリン・トレンブルも招き、007に命名。
さらにボンドは、「国際母性援助機関」がスメルッシュの表機関と判断し、娘マタ・ボンドを迎え、潜り込ませる事にする。
そこで、敵のメンバーであるルシッフルの事を聞く。彼は組織の金を使い込み、命を狙われているという。
トレンブルらはカジノへ。ルシッフルはいかさまで連勝中。
だが、トレンブルとの対決で、ルシッフルは大敗。
ルシッフルは、掛け金の小切手を奪うため、トレンブルを捕らえ心の拷問にかけるものの、
現れた殺し屋は、時間切れとルシッフルを処分してしまう。
さらにマタは、騎兵にさらわれ、街に着陸した円盤へ。敵はボンド一味をすべて捕られてしまう。
ボンドはカジノロワイヤルへ。そこは、スメルッシュ、ノア博士の本部だった。そして、ジミー・ボンドがノアと判明。
全女性を美人にし、150p以上の男性を全滅させる細菌をばらまく計画を企てていた。さらに各国の支配者とロボットをすり替える計画も。
しかし、新007の中の女性に、丸薬式の水爆を飲まされてしまう。
捕らえられたボンドらは脱出をするものの。騎兵隊が到着。
インディアンまで現れ、大乱闘に。しかし、時間切れとなり、水爆が大爆発。全員昇天する。
シェイクしたムービィ
「これを受け入れられる度量がないとねぇ」ごもっともです。紹介も、やれ、おバカ映画だとか、余興だとかいわれてるけどね。デビット・ニブンとピーター・セラーズが見れればいいじゃん。だがしかし! ピーター・セラーズのパートだけを見てごらん。けっこう原作に忠実でしょう。キメめるところは決めてますよ。でも黒幕は甥って言うオチ。たしか「ピンクの豹」もそうだったよね。流行だったのかな。しかしニブンがあれほどボケ役をやるなんて・・・・キッシー鈴木が知ったら・・・・・
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