「融通のきかない官僚役人ぱかりのさばりおって」

NEVER SAY NEVER AGAIN:ネバーセイ・ネバーアゲイン
1983年 134分
監督:アービン・カーシュナー
脚本:ロレンゾ・センプル・Jr
出演:ショーン・コネリー、キム・ベイシンガー、バーバラ・カレラ、マックス・フォン・シドー他

 
はじめに
ショーン・コネリーが12年ぶりにボンドに復活!
 ストーリーは「サンダーボール作戦」のリメイクですが、18年という年月は技術の進歩が大きいと言うことを認識させてくれるとともに、ネガティブな評価に転げ落ちた珍しい作品でもあったりします。時間というものは恐ろしい。

ストーリィ
新任の上司Mはボンドを過去の遺物として厄介者扱いしている。
そんな自体をあざ笑うかのこどく、スペクターは、ブロフェルドを中心に米軍の核ミサイルを奪取する計画を実施した。
ペタッチ大尉を味方につけ、演習用の疑似核弾頭を本物とすり替えさらにこのミサイルを妨害電波でコントロールして奪取。各国に原油生産量の30パーセントの利益を要求する。
ボンドは、ナッソーの富豪ラルゴに注目し現場に向かう。ラルゴの愛人ドミノが、ペタッチの妹であるからた。しかしファティマという女性が、何度もボンドを罠にかけてくる。
ボンドはドミノと接触するため、ラルゴが開く慈善パーティに紛れ込み、ラルゴと「ドミネーション」というゲームで対戦。ボンドが大勝し、ドミノとダンスを踊る最中、ボンドはドミノに彼女の兄がラルゴに殺されたと伝える。
だが、ファティマはボンドの女性助手を殺害し、激しい追跡の末、ファティマはボンドを逆に捕らえるが、Q製ペン型の特製銃で倒す。
 スキューバでラルゴの船の調査をしたボンドを、ラルゴは歓迎。ラルゴが監視していると承知で、ボンドはドミノにキスし、ラルゴを挑発する。怒ったラルゴは、到着した島でボンドをハゲタカのエサにし、ドミノを島の男たちに売りとばす。
脱出したボンドは、馬に乗ってドミノを救出し、馬ごと海へ落下。米軍の潜水艦がかけつけ、レイターらに救出される。
ボンドの連絡で、ワシントンに仕掛けられた1つ目の核弾頭が発見される。
「アラーの涙」という場所の地形が、ドミノがラルゴからもらったペンダントの模様と同じ事に気づく。
ボンドとレイターは、ペンダントに示された場所に潜入。
ラルゴたちは遺跡のトンネルを基地に、核弾頭をセットしようとしていた。
ボンドらが襲撃し、ラルゴは逃走。 追跡したボンドは海中でラルゴと格闘になり、ドミノが水中モリで兄の仇をとる。
一仕事終えたボンドの前にMの使いが現れ、ボンドの復帰を要求。
しかし、ボンドはもう決してやらないと断言する。

シェイクしたムービィ
ここのスペクターは魅力的。上流階級がヒマと権力をもてあまして、余興がほしくて世界中引っ掻き回しているっていう、サロンって感じ。この有閑貴族たちの集まりは利潤追求本位のイオン・スペクターとは好対照。趣味によるね。最近このエレガントなスペクターが好きです。黒人の女性秘書が♪ ラルゴは・・・この映画の役柄にはあってるかも。いたるところでパワー・アップしているもののファティマ爆死以降は最低、息切れしたのか、予算が尽きたのか、やる気がなくなったのか・・・・ぜーんぜん盛り上がらないし、とってつけたような展開だし。見るも無残。三度目をやりたくなる気持ち、よっくわかる。マクローニーにスペクターの版権があるように。イオン・プロにはQの版権があるのです。オリジナルのサンダーボールには存在しないからね。だからアルジェノンなんですね。


kl