「男が来る。急ぎ足で、目的を持って、海を越えて・・・」

Live And Let Die:死ぬのは奴らだ
1973年 117分 イギリス
監督:ガイ・ハミルトン
脚本:トム・マンキーウィッツ
撮影:テッド・ムーア
音楽:ジョージ・マーチン
出演:ロジャー・ムーア、ジェーン・セイモア、ヤファット・コットー他
はじめに
3代目ボンドとして、ロジャー・ムーアが颯爽と登場した本作。見た目はコネリーよりも若く見えるロジャー・ムーア実は3歳年上。
ジェーン・セイモアは'51年イギリス生れで、バレリーナを目指していたが足のけがで女優に方向転換、本作でその美しさが評判となりスターの仲間入り、その後エミー賞を受賞(「キャプテン&キング」)するなど、演技派として開花しました。彼女のフィルモグラフィから本作が消されているようですが「The
James Bond Story」ではインタビューに出演。相変わらずお美しい
物語は宝島から、ヴゥードゥ教を使って支配したハーレムを隠れ蓑にして麻薬相場を支配する組織にボンドが立ち向かうという展開に変更。脱スペクターのボンド路線を確立させました。のちのジョン・グレン、トラウマ作品(笑)
原作と映画の関係
ブラック・マフィアのボスという裏の顔には変りがないか、原作は金の相場を狂わそうとするスメルシュの幹部。映画は麻薬取引に暗躍するサンモニク共和国の大統領になっている。
ソリテールのトランプ占いはそりテ亜のタロット占いに。
ボンド達か縛られてサメのうみを引きずりまわされるシーンはもサメの池に落とされるシーンに。
ストーリィ
カリブ海サンモニク国の首相カナンガを 調査する英国情報部員3名が殺される。
ボンドはニューヨークへ。だが、運転手が殺され、車は暴走。ボンドが辛くも停止させる。
CIAのライターらが見張っているはずのカナンガが、車に乗るのを目撃。
ボンドは尾行するが、スラム街の黒人の店へ行くが、逆に捕まってしまう。
黒人街の顔役ビッグは、ボンドの処分を指示するが、何とか脱出。
サンモニクに入国したボンドは、ホテルで毒蛇に襲われるが、即席バーナーで退治。CIAのロージーの案内で、情報員が殺された場所へ。
ロージーもカナンガの一味だったが、ボンドは気づき、カナンガはロージーを処分。
ボンドは人間凧で、カナンガの占い師ソリテアの屋敷へ。カード占いが恋人と出たため、ソリテアはボンドと寝てしまう。
しかし、この占いは処女でなければ力を失ってしまうのだ。
ボンドはソリテアを連れて逃走。広大なケシ畑を発見。
2人は2階建てバスで逃走。パトカーを振り切り、クオーレルの息子の船でニューオリンズへ。
しかし、空港でビッグの部下によって、ソリテールが捕まってしまう。ボンドは黒人の店のチェーン店へ行き、またもビッグに捕らえられる。
ビッグ、実はカナンガは、ブードゥー教を隠れ蓑に、麻薬を作り、タダでばらまき、麻薬中毒患者を増やして、市場独占を狙っていたのだ。
ボンドは用心棒ティーヒーに、ワニ池に置き去りにされるが、ワニの背を渡って脱出。
麻薬精製工場に火をつけボートで逃走。陸も走るボートで、
ルイジアナ警察のペッパー保安官らの包囲網を次々突破。
追手を大型船に激突させ切り抜ける。
ボンドは再びサンモニクに上陸。クオレルがケシ畑を爆破する。力を失ったソリテールは、儀式のいけにえにされるが、ボンドが救出。
ボンドは死神と恐れられるサメディ(ジェフリー・ホールダー)を倒し、地下の施設に侵入するが、カナンガに捕らえられる。
カナンガはボンドら、サメのエサにしようとするが、ボンドはロープをはずし、格闘の末、カナンガにサメ退治用の圧縮空気のカプセルを飲ませ、破裂させる。
一件落着し、ボンドとソリテールは列車で旅へ。
現れたティーヒーを車外へ放り出すが、列車の後ろには、生きていたサメディがいた。
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