「なんでもない。疲れたから眠っているだけなんだ」

On Her Majesty's Secret Scrvice:女王陛下の007
1969年 144分 イギリス
監督:ピーター・ハント
脚本:リチャード・メイバウム
撮影:マイケル・リード
音楽:ジョン・バリー
出演:ジョージ・レイゼンビー、ダイアナ・リグ、テリー・サバラス他
はじめに
2代目ボンド=レイゼンビーの唯一の作品。主題歌はルイ・アームストロングの熱唱が楽しめる名曲「We
Have All The Time In The World」ですが、これを挿入歌はもとより。ラストでの使われ方が絶品。涙腺が緩みます。一作のみのジョージ・レイゼンビーであるが、彼はブルース・リーが不慮の死を遂げることがなければ、「燃えよドラゴン」の次の作品で共演するはずだった。彼の死の数日前には2人の契約は既に交わされていたのである。これが果たされていれば・・・「ブルース・リーの生と死」では、香港での葬儀の参列者として当時のレイゼンビーの姿を見ることができます。
原作と映画の関係
ブロフェルド追跡任務に嫌気がさして、辞表を出すボンドから、ブロフェルド追跡任務を外されたことから辞表を出そうとするボンドへ。
映画オリジナルは、恩赦と爵位の認定という、細菌戦争を起こすブロフェルドの動機
トレーシーがブロフェルドに捕まるシーンと、それを動機とするピズ・グロリア強襲。花嫁奪還作戦
ストーリイ
ボンドは ブロフェルド追跡の任務で移動中、
自殺する女性トレーシーを助けた。
翌日、ボンドは男たちに捕まり、某所へ連れて行かれる。そこには、ヨーロッパ最大の犯罪組織ユニオンコルスの首領であり、トレーシーの父親であるドラコがいた。
ドラコは、精神的に弱いテレサの心の支えになるよう、ボンドに結婚を要求。
ボンドはブロフェルドの居場所を聞き出すため、利用する事を考える。
ドラコから情報を聞き出すが、トレーシーを愛するようになっていたのも事実だった。
ボンドは、ブロフェルドの弁護士グンボルトのオフィスを捜索。
ブロフェルドがド・ブルーシャン伯爵の称号を要求している事がわかる。
そこでボンドは紋章院のヒラリー卿に扮し、ブロフェルドと会う段取りとなる。
アルプスの山頂にある研究所へ行くボンド。ブロフェルドは、世界各地のアレルギーの女性を、催眠療法で治療していた。
ボンドは彼女たちに接近。ブロフェルドの研究の秘密を探ろうとする。
だが、別の諜報員が捕まり、ボンドの正体がばれてしまう。
ブロフェルドは動植物を絶滅させる細菌兵器を開発し、
それを世界中にばらまいて、国連を脅迫しようとしていた。国々へ帰る美女たちに細菌を渡し、催眠でばらまこうとしていたのだ。
ボンドは、ケーブルカーの格納庫に閉じこめられるが、脱出。
下の村のクリスマスの祭の中へ逃げ込む。
逃げ場を失ったボンドはスケートリンクに逃げるが、彼を追ってきたトレーシーと再会。彼女の車で逃走するが、追手も気づき追跡。
カーレース会場へ逃げこみ、激しいチェースの末、追手の車は転倒して炎上。
車は吹雪に巻き込まれて立ち往生。小屋で一晩を過ごす事になる。
トレーシーを愛したボンドは、結婚のために引退を決意。
翌日、スキーをする2人を、かけつけたブロフェルドらが追跡。
ブロフェルドは雪崩を起こし、2人を巻き込み、トレーシーを回収。
ボンドは生還するが、国連はブロフェルドの要求を飲む考えで、
Mもボンドの攻撃を禁止する。
ボンドはドラコの協力で特攻隊を組織し、研究所へ急行。
トレーシーを救出し、研究所を爆破。
ボブスレーで逃げるブロフェルドを、追跡するボンド。
激しい格闘の末、ブロフェルドは木に首をはさんでしまう。
ボンドはテレサと結婚。 だが、彼らの車を生きていたブロフェルドに襲撃され、トレーシーは死んでしまう。
シェイクしたムービィ
この映画の最大の致命的欠陥は・・・レーゼンビー。なんでヤツなんだよ。少なくとも役者を起用しろよ。役者を。当時29歳ファッションモデルの彼。なんでモデルなんだ。色添えならいざしらず、主役ならちゃんとした、俳優使えよ。演技が出来るモデル。できねぇじゃん。足引っぱってるじゃん。他の俳優・名優さん、ジェントル・淑女だから、無様な彼に、足並みをそろえて上げてるから・・・・。そんなのは優しさじゃないよ、レディス・アンド・ジェントルマン。ああ・・かわいそうなピーター・ハント。ええかっこしいのアホ一人の為に・・・次回作、みたかったんだよ。ピーター・ハントの次回作。それをたった一人のワガママ坊やのせいで、どぼんやんけ!
しかし・・・ダイアナ・リグ。見えます?トレーシー26歳ゲランの香りに?
まあ、昔の「ロシア」信者もそうだけど。インテリぶってんじゃないよ、「女王陛下」信者のみなさん。私はやめました。あはは、単なる皆が好きになると嫌いになる天邪鬼だったり♪
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