金

「私は冗談を言わんよ、OO7」

Goldfinger:ゴールドフィンガー
1964年　110分　イギリス
監督：ガイ・ハミルトン
脚本：リチャード・メイバウム、ポール・デーン
撮影：テッド・ムーア
音楽：ジョン・バリー
出演：ショーン・コネリー、ゲルト・フレーベ、オナー・ブラックマン、シャーリー・イートン、他

　はじめに
世界の金市場を手中に収めんと企む大富豪ゴールドフィンガーにボンドが立ち向かう、と言うのがストーリー。フォートノックスの金塊を奪うという原作から、放射能物質をつめた爆弾（原爆じゃなく）で金塊を汚染させるというものに変更。
シリーズで3度主題歌を歌うことになるシャーリー・バッシー初登場。ボンド・カー、アストン・マーチンBD-5が初登場も本作。
　いろいろな約束事も出来て、本作以降、、設定は違えど、この基本パターンが最新作までも続いています。　
　ラストの時限爆弾を停止させた時の残り時間ですが、試写会では残り3秒でした。

原作と映画の関係
回転ノコギリで真っ二つが、レーザー光線に変更。
金塊を運ぶギャング達を米軍のおとりにして、必要な分の金を運用列車で運び、ソ連の原潜で脱出するという計画から、原爆の放射能で金庫汚染させる計画に。
プッシーの寝返りは、恩赦を求めるためから、ボンドに押し倒されて・・・に
テリ―とギャロアの百合のシーンが消えた。
飛行機から吹っ飛ばされるが、オッド・ジョブからゴールドフィンガーへ

ストーリィ
メキシコでの任務を終えたボンドは、マイアミでＣＩＡのフェリックス・ライターと再会。次の任務は、実業家ゴールドフィンガーに関するものだ。
ボンドは、同じホテルにいたゴールドフィンガーのいかさまトランプの手伝いをしているジルを誘惑して、いかさまを妨害。だが、ボンドは何者かに気絶させられジルが、全身に金粉を塗って殺害されてしまう。
　Ｍによれば、ゴールドフィンガーの金密輸で貨幣価値が混乱しているという。ボンドはゴルフでゴールドフィンガーに接近する。彼のロールスロイスに発信器を取り付け、スイスの工場まで尾行。ゴールドフィンガーは、ロールスを純金製にして密輸していた。さらに、グランドスラム計画の話も小耳にはさむ。
ジルの妹ティリーが現れ、復讐しようとするが、ボンドが止め警備員たちに見つかる。２人はアストンマーチンで逃走するが、道路が行き止まりになってしまう。ティリーは逃げるが、用心棒オッドジョブに倒される。ボンドはアストンマーチンの新兵器を使って逃げるが、壁に激突して気絶。
ゴールドフィンガーは、ボンドを工業用レーザーで殺そうとするが、グランドスラム計画に気づいたと知り、人質のため生かしておく。
　ボンドはケンタッキーの牧場へ連行される。ゴールドフィンガーは、東西のギャングにグランドスラム計画を説明。
フォートノックス金貯蔵庫周囲の軍隊を神経ガスで倒し、金塊を盗もうと言うものだ。
盗み聞きしたボンドは、プッシーに見つかるが、協力を拒んで帰るソロのポケットに、発信器とライターへの手紙を入れる。だが、ソロはオッドジョブに射殺され、残るギャングは毒ガスで殺されてしまった。そして真の狙いは、金を放射能漬けにして、自分の金の価値を上げる事と知る。
ボンドはプッシーに強引に迫り、何とか寝返らせようとするが・・・。
翌日、作戦は決行。プッシーの飛行部隊がガスをまき、軍隊は全滅。ボンドは原爆に手錠で縛られ、金庫の中に置き去りにされる。
だが、突如軍隊が立ち上がり、私設軍隊と銃撃戦になる。ゴールドフィンガーは逃走。手錠をはずしたボンドは、オッドジョブと激しい格闘。ボンドがオッドジョブを電線を接触させて感電死させる。軍隊が金庫内に侵入。危機一髪、ライターたちがかけつけ、時限装置を停止。残り時間は００７秒だった。
ボンドを愛したプッシーがガスを詰め替え、ライターらに連絡したのだ。
　米大統領がボンドをホワイトハウスへ招待。だが、小型機はゴールドフィンガーに乗っとられていた。彼はボンドに銃を向けるが、スキを見てボンドが飛びかかる。機隊に穴が開き、ゴールドフィンガーは機外へ。機は急降下。操縦席のプッシーとボンドは、パラシュートで脱出する。

シェイクしたムービィ
ボンﾄﾞ・シリーズ最高傑作だと思っておりました。改めてＶＴＲを見るまでは。でも見たら・・・口あんぐり。なんだこの、ぶっさいくな出来は。唐突な展開、雑な編集。説得力のない物語展開。強引な引き・・・適当にフィルムをハサミでちょきちょき切って貼り付けたものを見せられた感じ。何なんだこりゃぁ。これでも映画？こんなの手本にするから、後続の亜流がめちゃめちゃなもんになってくんだよ。これね。ゴールドフィンガーのさ、主人公の名前を変えて、車を近未来デザインにして、レーザーを破壊光線Ｑとかに名前をかえて爆弾を超高性能アルファ爆弾とかにかえれば、ほら「0069オトコの番号」の出来上がりじゃん。ストーリーを一切がっさい変えずに名前だけ、いじくれば、ほらできた。いゃあ、格好のテキストですねぇ・・・いゃあオメデタイ映画だ。危機にならない危機。はらはらしないサスペンスなんてステキすぎる。安心して見れるから好きだぜ！



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