「何でこんなことをしたのか言おうか?」

Licence To Kill:消されたライセンス
1989年 133分 イギリス
監督:ジョン・グレン
脚本:リチャード・メイバウム、マイケル・G・ウィルソン
撮影:アレック・ミルズ
音楽:マイケル・ケイメン
出演:ティモシー・ダルトン、キャリー・ロウエル、ロバート・ダヴィ、タリサ・ソト、アンソニー・ザーブ他

はじめに
主題歌はグラディス・ナイトの歌う映画と同名タイトル曲。この人は60年代から活躍している人で、ソウルフルなボーカルが聴きものです。
 本作は東南アジアの麻薬王を相手に中国が舞台となるはずでしたが、天安門事件のためロケが不可能になり、中南米を舞台に変更されることとなりました。ニンジャや香港の麻薬捜査官が登場するのはこの名残です。
 本国イギリスでは映倫規定に引っかかり、計4ヶ所のカットをせざるを得なくなりました。また、アメリカではシリーズ初のR指定を受けることとなりました。

原作と映画の関係
「不死身な奴はいない」舞台キー・ウェストがここで使われている。
「スコーピスの謎」のヴァレンタイン神父、ジョー教授に。毒気は抜かれたけど。
「死ぬのは奴らから」は、レイターがサメの餌食になるシーン
「珍魚ヒルデブランド」からミルトン・クレスト ウェイブクレスト号 頴娃の鞭なんかが登場します。

ストーリィ
結婚式場へ向かっているボンドと元CIAのレイターのところへ 麻薬王サンチェスが入国したとの連絡が入る。
麻薬捜査官たちが飛行場を急襲するが、 サンチェスは裏をかいて軽飛行機で脱出しようとする。
それをボンドがヘリで追跡して、ワイヤーをひっかけててレイターと二人そろって パラシュートで式場に登場する。
  だが、麻薬捜査官のひとりが寝返ってサンチェスの脱走を手助けしてしまう。
 レイター夫妻は襲われて、新婦は殺害、新郎はサメに食われて片足を失う。
アメリカ当局は、サンチェスは南米で麻薬を武器にしている大物でなかなか手が出せないという。ボンドは友人のシェーキーとふたりで レイターの足を食ったサメを発見し、エサに麻薬を隠していることからサンチェスのしわざだという確信をもつ。
 ここで寝返った麻薬捜査官にみつかるがサメのプールに落としてしまう。
  あくまでも個人的な復讐を優先しているボンドに対しMは彼をクビにせざるをえなかった。
  この後、レイターの部下のパムを味方につけ、サンチェスの本拠地に。
 サンチェスに接近し、英国情報部員をクビになったので 用心棒になるといい信用させてしまう。その結果、香港の麻薬捜査官の計画をパーにしてしまって、 しかも彼らを見殺しにしてしまうという失態をおかす。
 だが、サンチェスの愛人の協力もあって、サンチェスを疑心暗鬼に落としいれ部下たちを次々とサンチェスの手によって処分させていく。  一方、サンチェスは新しく配下におこうとする中国人にシステムを紹介する。ガソリンに麻薬をとかして後でろ過するという方法でタンクローリーで密輸しているわけだ。
ここにいた殺し屋がボンドがサンチェスをかぎまわっていたことを覚えていた。
そこでボンドはガソリンに火をつけて逃げようとする。危ないので逃げ出すタンクローリーの軍団。
 地獄の谷とかいう名前のいかにも危なそうな道を逃げるタンクローリー。ボンドはその一台に軽飛行機から飛び乗り奪ってしまう。
激しいカーチェース。爆発するタンク・ローリー。走り続けたまま、格闘するサンチェスとボンド。 このままタンクローリーは崖下におっこちてしまう。 服がボロボロになるサンチェスとボンド。 だが、サンチェスがボンドののどもとにナタをつきつける。
そこでボンドが 、レイターにもらったライターを見せる。
次の瞬間、ガソリンまみれだったサンチェスはひだるまになり、 ボンドは復讐を果たす。


kl