「ああ、デタントって素敵」

A View To A Kill:美しき獲物たち」
1985年 131分 イギリス
監督:ジョン・グレン
脚本:リチャード・メイバウム、マイケル・G・ウィルソン
撮影:アラン・ヒューム
音楽:ジョン・バリー
出演:ロジャー・ムーア、タニア・ロバーツ、クリストファー・ウォーケン、グレース・ジョーンズ、アリソン・ドゥーディ、他
はじめに
ボンド・ガールは人気TVシリーズ「チャーリーズエンジェル」に出演していたタニア・ロバーツ。
敵ゾーリンを演じた性格俳優のクリストファー・ウォーケンと殺し屋メイ・ディのグレース・ジョーンズ。
悪側の個性が本作最大の見所です。
原作と映画の関係
後の「リビングデイライツ」の公開時の発表によると、「イオンプロはフレミングの遺族から原作を自由にアレンジする事を許されている。さらにガードナーのシリーズは遺族の承認を得て書かれ、フレミングのものと同じ出版社から出版されているため、ガードナーの原作を借用することにについては問題ないとの事だった。
スペクタ―の逆襲」のエレベーターのシーンが引用されている。
「独立戦争ゲーム」のグッドイヤー社の飛行船はゾーリンの飛行船に。
「バラと拳銃」の舞台であるパリが前半の活躍の場に。
ストーリィ
西側が開発した最新のICが、ソ連で発見される。ボンドは、ICを製造したゾーリン工業を調査することになる。ゾーリンは、ハイテク界の大物だが、もともとはソ連の人間であり、亡命以前の経歴は不明。
彼の馬は競馬で圧倒的な強さを見せていることから、ボンドとチベットは、競売に潜り込む。
地下の研究室では、馬の足にICが埋め込まれ、ステロイドを適量注射する手術が行われていた。
これによって馬は疲れ知らずなのだ。Mにら連絡しようとしたチベットが殺され、ボンドも捕まり、車ごと池に沈められるが何とか脱出する。
ゾーリンはこれまでKGBの指示で動いていたが、今は命令を無視し、販売網を築くため、世界の8割のICを生産するシリコンバレー壊滅を計画していた。
ボンドはゾーリンの所にいた女性ステイシーに会うことになる。ゾーリンは彼女の会社を乗っ取ろうとしていたのだ。
地質学に詳しい彼女は、ゾーリンが断層に海水を引き込み、地震を起こそうとしている事に気づくが、だが、ゾーリンは彼女の上司を殺害し、庁舎に放火して置き去りに。
ボンドらは脱出するが、殺人の容疑で追われ、消防車で逃走する。
彼らはゾーリンの廃坑へ。彼らのやろうとしていることは、湖水を引き込み、岩盤を爆破する計画だ。
それによって発生する地震でシリコンバレーは沈むことになる。
ゾーリンは作業員を見殺しにし、爆破を開始。彼らは飛行船で逃走する。
見殺しにされたことを知ったメイデーは、岩盤爆破の爆弾を持ち出し、自爆して計画を阻止する。
ゾーリンはステイシーをさらうが、ボンドもロープに捕まって上昇。
金門橋に縛りつけ、その上で格闘。ゾーリンを倒し、飛行船も爆破二人は無事脱出するする。
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