「父が辱めを逃れられたお礼を」

Octopussy:オクトパシー
1983年 131分 イギリス
監督:ジョン・グレン
脚本:ジョージ・マクドナルド・フレイザー、リチャード・メイバウム、マイケル・G・ウィルソン
撮影:アラン・ヒューム
音楽:ジョン・バリー
出演:ロジャー・ムーア、モード・アダムス、ルイ・ジュールダン、他

はじめに
海外では人気の作品・・・。良いソ連人と悪いソ連人が明確に現れた作品でもあり、そこが英米では評価が高いのかな・・・とも思う。UA、MGM合併後、初の作品であったことから、その記念なのか、MGMが権利を所有している「ターザンの雄たけび」をなんとボンドが密林逃亡シーンで、叫んでいたりするのです。


原作と映画の関係
オクトパシーの父、「OO7の追求」のスマイス少佐のエピソードが、ドイツの金塊から北朝鮮の金塊に設定を代えて語られている。
「OO7の商略」からファベルジュの卵にかかわるオークション。



ストーリィ
東独で殺された009が、ロシア皇室のファバジェの卵の模造品を持っていた。
Mらはソ連の外貨稼ぎと考え、ボンドをオークションに派遣。売り専門のカマル・カーンが、ファバジェの卵を買うのに不審感を抱き、ボンドはひそかにニセ物とすり替えていた。
ボンドはカマルを追ってインドへ。カジノで対決し、彼を負かす。
カマルといた女性マグダと接近。卵を奪われ、彼もまたカマルの屋敷に捕らえられる。
屋敷にはソ連のオルロフ将軍が到着。ボンドは密林を逃走。
マグダの入れ墨等から、億万長者で男子禁制の屋敷に住むオクトパシーの事を知る。
ボンドは彼女の屋敷へ。オクトパシーは彼を歓迎。彼女は密輸のため仲間を集め、サーカス等の多角経営をしていたのだ。ボンドはサーカスに潜入し、カールマルクスシュタットへ。
オクトパシーらはサーカスを隠れ蓑に、クレムリンの宝石を密輸していた。
だが、オルロフらはさらに核爆弾をセットし、米軍基地で爆破させる計画を実行していた。もし米軍基地で核爆発となれば、事故として反核運動が高まり、無防備の米軍を倒す事がで、デタント派をクレムリンから追放できるからだ。
ボンドは車で列車を追跡。オルロフは、国境でデダントを推進するゴゴール将軍らに射殺される。
ボンドは列車に飛び移り、双子の殺し屋を倒す。車で米軍基地へ急行。
警察の追跡を振り切り、間一髪、爆弾の時限装置を止める。
そのことにより自分らは裏切られたと知ったオクトパシーらは、逃走をはかるカマルの屋敷を襲撃。
だが、オクトパシーは捕らえられ、飛行機へ。
ボンドが急行し、機の上で用心棒ゴビンダと格闘。これを倒し、舵を奪う。
機は墜落、ボンドはオクトパシーと脱出した。


kl