「もう一周しない?」

Moonraker:ムーンレイカー
1979年 131分 イギリス
監督:ルイス・ギルバート
脚本:クリストファー・ウッド
撮影:ジャン・トゥルニエ
音楽:ジョン・バリー
出演:ロジャー・ムーア、ロイス・チャイルズ、ミシェル・ロンデール、リチャード・キール他
はじめに
本作はSFブームを反映して、逐にボンドが宇宙に進出します。前作「私を愛したスパイ」のラストでは、次作は「ユア・アイズ・オンリー」となっていましたが,、これはそういうブームに乗って急遽変更になって作られた作品です。サイエンス・フィクションでない、サイエンス・ファクトだといってましたっけ。
ボンド・ガールは、ロイス・チャイルズですが、アルバート・R・ブロッコリは彼女を「私を愛したスパイ」のアマソワ役として考えていたそうですが、L・ギルバート監督の推薦で本作のヒロインとなりました。隠れファン多し。本編では「さよならジュピター」に先駆け、人類初の体験もしたり、大活躍です。
「ゴールデンアイ」が公開になる迄は、本作がシリーズ中で最高の興行成績を記録していたのは、否定できない事実でもあったりします。しゃべれないはずのジョーズがしゃべったりします。
原作と映画の関係
核ミサイルでロンドンを抹殺から毒ガス・カプセルでの人類抹殺へ。
月ロケット・ムーンレイカーからスペース・シャトル・ムーンレイカーへ。
謎の大富豪ドラックスから元ナチス将校の設定が消えた。
ネオ・ナチ風スキンヘッド軍団が、選ばれた新人類の祖先となる若者達に。
邦訳では井上一夫氏が映画に合わせて書き直しているので・・・オリジナルはどうだったのか・・・・のちにオクトパシーで出てきたアクロスターがボンドとグッドヘッドが敵とドックファイトするシーンがあったそうです。
ストーリィ
英国のスペースシャトル、ムーンレイカーが、輸送中にハイジャックされる。
シャトルはドラックス製であることからボンドはカリフォルニアの、ドラックスの大工場へ調査に赴く。
そこにいたNASAのグッドヘッド博士の案内で遠心力訓練機を体験することに。しかし、用心棒チャンによって、バラバラにされかかる。
しかし、ヘリ操縦士コリンヌの協力で、書斎の書類を盗み見ることに成功。
ドラックスは、裏切った彼女をドーベルマンたちに襲わせる。合掌。
カプセルの部品らしきものを発見、製造元のベニスのガラス工場を調査。ゴンドラに乗ると、敵の襲撃を受けるが、夜、再び工場へ。そこには研究所があり、ガスを製造していた。
チャンに襲われるが、これを撃退。その後、グッドヘッドがCIAだと解ったので、協力を約束する。
だが、Mらとガラス工場へ行くと、そこは片付けられていた。
ボンドは貨物を追って、リオからサントロピエへ。グッドヘッドも来ていた。ケーブルカーを止められ、ジョーズの襲撃を受けるが回避。
2人は敵の救急車に捕まるが、ボンドだけ脱出する。
支局で、Qの分析によると、ガスは人間を殺すが、動物には無害だという。ボンドは、原料のランを追って、タパラピ川へ。ジョーズらのボートの襲撃を受けるが、ドラックスの基地へ潜入する。ドラックスはすでにムーンレイカー各機を打ち上げを開始していた。
彼は、欠陥が発生シャトルの代用品として、政府のシャトルを奪ったのだという。ボンドはグッドヘッドと共に脱出。飛行士を倒し、宇宙へ出る。
シャトルの積み荷は、選ばれた男女。この計画はノアの箱船だったのだ。シャトルは宇宙ステーションへ。
ボンドらは電波妨害装置を破壊。米ソがステーションを発見。NASAが出動する。
ボンドらは捕まり、ガス球が発射。1つで1億人が死ぬ。
しかし、醜い人間は殺すというドラックスの計画を利用し、ジョーズを味方に。ジョーズは非常停止ボタンを押し、突入した米兵と共に撃ち合いに。
そして一騎打ち。ドラックスを宇宙へ放出。ムーンレイカーのレーザーでガス球を追跡。破壊した。
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