「スペクターだよ」

Dr.No:ドクター・ノオ
1962年 110分 イギリス
監督:テレンス・ヤング
脚本:リチャード・メイバウム、バークリー・メイザー、ジョアンナ・ハーウッド
音楽:モンティ・ノーマン
出演:ショーン・コネリー、アーシュラ・アンドレス、ジョセフ・ワイズマン、他

はじめに
日本初公開時は「007は殺しの番号」というタイトルで公開された。ナイスな邦題ですね。
やはりシリーズを見込んでいたのが、早々にスペクターが登場します。
冒頭のカジノのシーンに出てくる女性シルビア・トレンチのは次の「ロシアより愛をこめて」でも登場、当初の予定では後々結ばれるということだったらしいです。
 初代ボンドガール、ハニーチャイル・ライダーのアーシュラ・アンドレスは「カジノ・ロワイヤル」('67)でもボンド・ガールを演じています。ヴェスパーね。
 南の島に現れるドラゴンは、実は火炎放射器を搭載した車であるが、それを「ドラゴン」として恐れる地元の漁夫たち。鳥が消えた分ちょっと設定が弱いかも。

原作と映画の関係
ボンドを襲う大ムカデかタランチュラに。
ノオ博士がスペクタ―の幹部に。容姿も禿頭で両腕がないのが、精巧な義手を持つ男に。
仕事が、妨害電波で海に落としたロケットの機密を回収してソ連に売ることから、月ロケットの打ち上げ阻止に
ノオ博士の拷問トンネルが脱出用の通気坑に
グアノという鳥の糞に生き埋めになるノオ博士の最後が、原子炉に落ちるに。
ハニーのつぶれている鼻の設定がなくなった。

ストーリィ
ミサイルの妨害電波を調査していた。ジャマイカ支局長のストラングウェイズが、黒人三人組に殺害された。
Mは、 ボンドを派遣。 ボンドは、レイターとも共同して作戦に当たる。支局長に協力したクオールは、ドクター・ノオという謎の中国人の島クラブ・キーを調査したと言う。
デント教授がこの島の鉱石を調べたと言うので接触するが教授は、放射能を帯びた鉱石をただの石だと否定する。
ノオ博士の部下である教授はボンドのベッドに毒グモがもぐりこむが、ボンドは退治に退治される。
総督の秘書ミス・タローに不審を抱いたボンドは、彼女とデートを約束。 途中、不審車の追跡を受けるが、追跡車は勢いあまって谷底へ転落。
ボンドはミス・タローを当局へ引き渡し、襲撃に来たデント教授を待ち伏せして倒す。

 ボンドとクオレルはクラブ・キーに上陸。
密漁する女性ハニー・ライダーに会う。
やがて、竜に似せた装甲車が出現。クオレルは火炎にやられ、ボンドらも捕らわれる。
地下の巨大な秘密基地へ連れられ、そこでドクター・ノオの歓待を受ける。
彼はスペクターという組織の一員で、ボンドを仲間にしようとするが、彼は拒否。
独房に閉じこめられたボンドは、通気孔から脱出。
基地ではノオらが、月ロケット妨害の準備を進めていたが ボンドが装置のハンドルを全開。
装置はオーバーロードになり、基地は爆発寸前。月ロケットは無事発射。
ノオとボンドは格闘になるが、ノオは原子炉に落ちて死亡する。基地は大爆発。ボンドたちは見事脱出する。


シェイクしたムービィ
最後の爆発って、
メルトダウンだよな。あれ、核爆発だよね?いいのか?
いいんだよっジャマイカが放射汚染されたって、どっこい人は生きている。
コネリーかっこいいじゃん。四の五の言わない殺人機械で。まぁー、後の作品で、今回はボンドの非情な部分を好演しているなんて言うヤツがいるけどさ、そんなもんじゃないよ。そいつら、ぬるい温い温いぬるーいっ。モノ見る目がないよ。恥を知れってんだ。
オープニングの後の歌が好きじゃない?じゃ、聞くな見るなとっとと失せろ。あれほど音楽を効果的に使った場面があると思う? 節穴じゃないの。それに
ドラゴン戦車を馬鹿にするやつ。死さらせっ。ドラゴンのないドクターノオはドクターノオじゃないんだよ。あれがなかったらただのサスペンス映画じゃないか。しかも三流のお粗末な出来の。原作がベスト・セラーだからとりあえず見てやるか程度の、アイドル映画並さ。けどドラゴン。よくぞ登場させたと、あきれて感動しちまったよ。


kl